2013年11月2日土曜日

福祉でなく、スポーツとして見ること パラリンピックを考える

今日は、いつもお邪魔している経営学習研究所、MALLのイベントでした。

テーマは
「パラリンピックと日本人 僕らは何をしなければならないか!」
です。

日本パラリンピックスキーチーム監督の荒井秀樹さん、ノルディックスキー選手の久保恒造さん、会場を提供されたライフネット生命の名物会長、出口 治明さんのお話を聞き、考え、対話を行いました。

荒井さんのお話からはパラリンピックに参加するチームや選手のこれまでと現状について知らなかったことを知る良い機会になりました。これまでも多くの講演やプレゼンを行われたご様子で、非常に濃い内容でした。なかでも、選手と子どもとのふれ合いで、子どもから選手に届けられた手紙の紹介で感極まっている様子にはじーんと来る物があります。

久保さんのお話は選手として非常に心に響きました。怪我をされてから、スポーツによって自分を取り戻し、そして高い目標に向き合う姿勢は久保さんはもちろんのこと、スポーツの素晴らしさを改めて感じさせてくれた次第です。

そんな久保さんの望みは、「福祉でなく、スポーツとして見て欲しい」ということです。それは、障害の対する意識からではなく、純粋な願いです。

”失ったものを数えるな
今あるものを最大限に生かせ”
フリードリッヒ・グッドマン博士

パラリンピックの精神であるこの言葉は、スポーツとして見るときのキーワードでしょう。今あるもので世界の頂点を競う久保選手と選手達を全力で支えていらっしゃる荒井監督のご活躍がとても楽しみです。

さて、競技を取り巻く環境が、諸外国と比べても大きく遅れている現状も知る事が出来ました。それは、世界で闘ううえでは大きなビハインドとも言えそうです。

ライフネット生命の出口会長は、お人柄そのものの、とてもピュアな疑問と解決するための仕組みの必要性を投げかけておられましたが、問題の根底には、富の配分の問題があると思います。例えば、企業が活動をサポートするということは、企業の有限な資源の配分を変えることを意味します。ゆえに配分を行ううえでCSRだったり、広告効果といった目的が生まれるのだと思います。社会的な制度化も目的作りありきだと言えるでしょう。

企業や社会における目的は、その優先順位がコロコロ変わります。赤字になれば、広告費が削られ、スポーツ活動からも撤退します。これは、社会でも一緒で、財源が無ければ事業が削減されます。社会や企業が発展していて、余剰な収益が発生する状況下では、未来に対しても配分出来ますが、一旦、逆回転に陥ると、配分が維持出来なくなりますから、パラリンピックの活動を入れ替わり支援できるような仕組みが出来ないものでしょうか。

僕らがまず出来ることは
「活動を知り、興味をもって、他者に伝えること」
なのだと思います。

社会的にも階層化が進み、富の偏在化が進む日本において、富の再配分を行うためには社会制度の整備よりも、ソーシャルネットワーク上でのつながりが有効であるように思います。「誰かが」もですが、「誰でも、いつでも」支援する可能性がある状態ですね。

”今あるものを最大限に生かせ”
企業経営にも個人のキャリアビジョンにも通じる大切な問いかけです。
出来ない事、足りない事を嘆くのではなく、今を最大限に生かす努力をする人達が目の前に居ることを気づかせてくれた土曜の昼下がりでした。

荒井さん、久保さん、出口さん、MALL理事の田中さん、皆さん、ありがとうございました。


パラリンピックで繋がろう

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