2016年8月1日月曜日

集中力を高める3つの方法 リーダーはPC・スマホを捨てなさい

先日参加したセミナーでは、グラフィック・レコーディングの場数を踏むという個人目的があった。

グラフィック・レコーディングとは、イラストなどを用いて議論や対話の可視化と記録を行う。

あまり知らなかったのだけど、このグラフィック・レコーディングやグラフィック・ファシリテーションなどは最近はとても人気のあるテーマらしい。特に組織開発(組織をより機能させる行為)では積極的に活用されているようだ。

参加した「議論の可視化にできること」というセミナーも100名規模で満員御礼だ。

さて、3時間のセミナーで6名が語るという場数としてはハードな内容にも関わらず多くの気づきと記憶が生まれたのは新鮮な驚きだった。

それだけ集中したことに気づいて驚いたのだ。

では、これまでのセミナーやカンファレンスと何が違っていたのだろうか。

行っていたことは、スケッチブックに茶とピンクと黄色のペンで登壇者の話を記録し、イラストを書いたことだが、気づいたことを挙げると以下の3つになる。

1.場を五感で感じ、話し手をじっくり観る
2.手を動かし文字とイラストで記録する
3.IT機材(パソコン、スマホ、ICレコーダー)は一切使わない

1つ目はグラフィック・レコーディング特有の効果かもしれない。グラフィック・レコーディングでは、雰囲気を記録することが大切になる。そして雰囲気を感じるためには場を感じなくてはならない。例えば、隣の席が船を漕ぎ始めたことなどもレコーディングしながら感じ取る。
そして、話し手の顔をイラストで描く時に観察が欠かせない。見ると観るの違いがそこにある。

2つ目には思い当たる節がある。昔、学生だったころ、辿り着いた最も効果のある勉強法は、授業中にしっかりと話しを聞きノートを取ることだった。
それで思うのだけど、人は聴いている話を手を動かして紙に記録しているとき同時に脳にも刻み込んでいるのだろう。

3つ目は、記録する能力を外部装置に頼らないことで人間は本来持っている能力をより高く発揮する。さらに、PCやスマホには、他なる情報からの誘惑が絶え間ない。メールをチェックしたりFBに通知があったりと常にマルチタスクが強要されてしまう。だから、使わないのが一番だ。

振り返って考えるに、この3つのルールを守れば何事にも集中して望むことが出来るだろう。

「リーダーは集中力を操る(2013 D.Goleman)」 でダニエル・ゴールマンは、リーダーは自分を見つめる、他者に関心を集中させる、外界に広く関心を向けるという3つの集中力を操る必要があることを論じた。 

3つのルールのうち、1が外界への関心と他者への関心、2が自分を見つめる実践、そして3がそれらを阻害する要因だ。

したがって、リーダーシップを高めたいと考えているリーダーや組織は、自ら、そしてメンバーに集中力が必要な場面では、PC・スマホを自ら捨て、メンバーにも捨てさせ、代わりにスケッチブックと三色のペンを与えなければならないのだ。


集中力