2021年6月1日火曜日

人々を虜にするスポーツの魔力

 この時期、東京オリンピックを取り巻く笑えない喜劇という悲劇はまだ結末が全く見えない。

他方、オリンピックだけでなく現在行われている全豪オープンテニスで大坂なおみ選手が取った言動が物議を醸している。

主催者が選手のメンタル問題に対して適切な対応をとっていないから記者会見には応じないとツイートしたところ、4大大会から追放だとまで言われてしまい、自身が2018年からうつ病であることまでカミングアウトすることになってしまった。

これはまさしく主催者がメンタル問題に対して適切でない証である。

もし、会社が社員に対して同じ対応をとったら間違いなくパワハラで訴えられるだろう。

メンタル不調を訴えている人に原因となっている仕事を強制しているのだからね。

日本では最近、スポーツにおけるパワハラが時々問題となるけどテニスの4大大会のメンタル対応は一体どうなっているのだろう。

さらに、他の選手からも批判的な発言や、直接話すべきだったとか、メンタルを病んでいない立場での発言が相次いだことも驚きだ。

「みんなのおかげなのだから会見に応じるべきだ」「私も辛かったけど乗り越えた(だからあなたも乗り越えるべきだ)」など、うつ病を患っている人に言ってはいけないことだよね。

さて、そもそもスポーツ選手、特にトップアスリートと呼ばれるような人たちは強靭な肉体と抜群の運動神経にくわえて絶対に折れない強いメンタルを必ず備えているものなのだろうか。

うつ病とは先天的な要因や、強いストレスの下で誰もが発症しうる身近な病気であることを今日では多くの人々が知っている。

トップアスリートにうつ症状があったって何ら不思議なことじゃない。

そして、僕たちはスポーツの魔力に魅了されてトップアスリートも僕たちと同じく常にメンタルリスクを抱えた人間だということを忘れちゃいけないよね。


超人たち