2013年11月28日木曜日

「伝える」と「伝わる」の違いに気づく式

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに
書くこと

作家の井上ひさしさんの文学観です。

実際に文章を書いてみると、非常に高度なことであることが良くわかりました。一方、このような視点で批評することは簡単です。

「なんだか難しくてよくわからないんだよね・・・」
「もう少し、上手く言えないの?」
「話はわかるけど面白くないなぁ」
「で、何が言いたいの?」

こんな感じです。
では、どうすれば良いのか考えて見ます。

まずは、「伝える」という視点から、達人の知恵を考えます。

池上彰さんは「わかりやすく<伝える>技術」(講談社現代新書)という本のなかで、
1.聞き手に「地図」を
2.内容の「見える化」
3.話の「柱と枝」作り
と、3つのポイントを明示しています。

次にPREP法というプレゼンテーションにおけるノウハウです。
P point:話のポイント
R reason:その理由
E example:納得を促す引用
P point:ダメ押し

他にSDS法というのもありますが、話の理解促進を図るには構成が大切であることは間違いないでしょう。

しかし、構成だけで深さや愉しさや真面目さが伝わるのでしょうか。

本を読んだり、人の話を聞くうえで、私なりのキーワードを上げてみると、要点、実感、共感、発見、情熱、疑問、反論、類推、以上7つが思い浮かびました。このうち、「むずかしいことをやさしく」伝える知恵は、主に「要点」に関わっています。

一方、他の6つのキーワードは「伝わる」ものと「気づく」ものです。

深さや愉しさや真面目さはまさに「伝わる」ものであり、それによって「気づく」ことが真のゴールではないでしょうか。

目的や論点、および論拠の明確さだけでなく、日頃の研鑽や言動、姿勢、思考の深さ、他尊、敬意、感謝、関わりなどから「伝わる」その人の内面が「深さや愉しさや真面目さ」となって読み手や聞き手の内面に良質な問いを呼び起こすのでしょう。

以上の話を式にすると

「伝える」構成+「伝わる」内面=受け手の内面でうまれる「問いかけ」
if(良い「問いかけ」)
 {「気づき」}
elseif(愚問)
 {「思考停止」}

となりました。


内面が伝わる