今日で梅雨入りだそうだ。
変な話だけど、僕は梅雨入り頃になると、昔、仕事で傘を扱った時の売り上げをふと思い出す。
それは、多くの人は、梅雨に傘が一番売れると思っているけど、傘がよく売れたのは梅雨よりもその前の時期だった。
最近の事情は全く知らないけど、当時は2月、4月に雨が続くと梅雨以上に売れていた。
逆に梅雨の時期は、皆、備えているので雨の日には期待するほど売れなかった記憶がある。
そこで「備える能力」について考えてみる。
生き物は「備える能力」を皆、持っている。それも高いレベルで。
一方で、その能力が発揮できない場面ではパニックが起こることは珍しくない。
古い話では、オイルショックの時のトイレットペーパー騒動もそうだろう。
2月、4月に傘が売れたのも同じことなのかもしれない。
さて、脳科学は「備える能力」が僕たちの内面で意識よりも素早く起動されることを明らかにした。
この解明は、僕たちには自由意志はないのではないかという問いを起こした。(最近の研究では、ちょっとだけ自由意志があることが認められている)
「自由意志」は存在する(ただし、ほんの0.2秒間だけ):研究結果
実際、自然でなめらかな振る舞いのためには、意識をしてから行動を起こすのでは間に合わない。
このように「備える能力」は生きていく上で基本的かつとても重要な能力なのだ。
そして「備える能力」にはこのような「意識前」だけでなく「意識後」もある。
「不意打ちに備える能力」だ。
想定外のことが起きてもパニックに陥らずに対処するには、何が起きてもおかしくないという心構えと、意識を一点に集中させず自然体でリラックスした姿勢が必要なのだけど、それを常に心掛けることで「不意に備える能力」は格段に高まるのだ。
どんなことが起きても落ち着いて受け止め最善の道を選ぶためには、日頃の心掛けが不可欠である。
人は無意識によって「なめらかに」生きる能力を、意識によって「しなやかに強く」生きる能力を発揮していると言えるのだろう。
梅雨といえば紫陽花