僕たちがプロフールを登録する用紙や画面にある性別欄は、ずっと「男・女」のいずれかを選択するものだ。
最近でこそ、「その他」が選べるものもあるけど、「男」でも「女」でもないと言った感が否めない。
ところが生命研究の領域では、「性」は分類ではなく連続するものであるという、性スペクトラムの考え方が主流になっているらしい。
つまり、「性別」は「脳始・脳死」同様、事実ではなく、都合上の区別なのだ。
科学的唯物論によって切り取られた断片や瞬間から僕たちは出来ているように思われがちだけど、僕たちの実際はしなやかに切れ目なく存在している。
僕の1秒前と1秒後を切り離すことはできないし、僕と環境を切り離すこともできない。
もちろん、それは僕だけではなく、僕たちみんなの現実だ。
インタビューにしろアンケートにしろビックデータにしろ、僕たちが科学的に物事を考えようとする場合、ある瞬間を切り取らざるを得ない。
大切なことは、切り取った瞬間を連続に戻していくことだよね。
たとえ今日の出来事に心奪われたとしても、決して人生を見失わないように。