2024年9月30日月曜日

社員の学びを阻害する産業組織、生産性の呪縛

 知識の生成を促すことは学習においては価値的であるが状況とリソースの準備という観点では、促す側にとって負担を覚悟することになる。産業組織にとってはそれは決して容易い選択ではないんのだ、極論を言えば構成員の学習コストを下げたほうが組織にとっては生産性が上がるということになるからだ、故に組織は、業務のルーチン化定型的熟達を推し進めることになる。決まったことを身体化して最適化することは無駄なく成果を得る合理的選択なのだ。産業組織では業務支援が重視される所以でもある。

学習を促す中でも、日々の経験を内省することで創発する知識に関しては新たな学習コストを覚悟しないで済む。これが、組織が内省を支援する原動力になる。

このようにして生産性の信念に束縛された産業組織における上司による部下の支援はまず業務支援その次が内省支援そして精神支援(心のサポート)という順番になるのである。最近のトレンドで言い換えればDX、1on1、マインドフルネスの優先順位がこうして決まってくるのである、



2024年9月29日日曜日

大谷翔平選手の凄み

 大谷選手は米国の長い野球の歴史的記録をことごとく塗り替える活躍をしているが個人記録よりもチームの勝利に貢献しようとする姿が印象的である記録はそれに追随した結果だ。挑戦心に満ちた彼の行動の信念となっているのはチームに貢献する役割の遂行である、愚直にその役割を果たせばチームは勝利するし、個人成績も残る。彼は役割を果たしきるだけでなくつねに自分の出来ることを見つけて挑んでいる。かつてある会社で。部門の壁を越えて隣のコートのボールも拾うという社風があると聞いたことがある、産業組織の分業化が進み職務分掌業務分掌で線引きが行われることが当たり前になると社会的にも自分とは無関係な領域を定める個人主義が蔓延した。良く言えば他者の領域を尊重する裏を返せば無関心になっていくのだ。投手としては故障リハビリ中の大谷選手例えピンチの場面でもマウンドに上がるといった自己犠牲は行わないが故障していない走力では100%で貢献する要するに今出来る事を客観的に見極めて出し惜しみすることなく持てる力で貢献しているのだ。その姿が稀有なものであることは彼が残す記録が証明している。この出来に事を嘆くのでなく出来る事を120%という態度は障害を負った者が生きて行く術である。今は順風満帆に見える大谷翔平選手にもきっと過去にそういったマインドセットを持つような経験があったに違いない




2024年9月28日土曜日

スッキリさんモヤモヤさんメタ認知力が人生の行く末を左右する

 NHKの朝イチに小泉今日子さんが出演してトークしていた、もうすぐ還暦を迎えるそうであるが、デビュー当時のアイドル時代の輝きを形は変えても今でも失っていない姿は見事なライフシフトである。キョンキョンのかつても今も輝きは内面から放たれている、多くの大人たちによって輝かされていた10代に対して、マネージャーもドライバーも置かず全部自分で会社の社長までこなされる姿は一見すごく活動的に見えますが、トークの中で語られた実像は仕事にしても他者との関係においても、自己理解においても非常に深い思索と理解をされているスッキリとした姿でした。加齢による体の衰えを体が心に追いつくと表現されたのは特に象徴的で身体の状態も心の状態もメタ認知が出来ているからこそ言える言葉です。一方、美輪明宏さんの人生相談番組に出てくる相談者は、親子関係という自分では選べないものに縛られ選べることがあることすら見失ってメタ認知のない深い霧の中モヤモヤしている印象です。

何だかモヤモヤする人は小泉今日子さんのスッキリとした姿に憧れるのではなくメタ認知力を学ぶべきなのではないでしょうか。メタ認知は、モニタリング、コントロールメタ認知知識などで構成されそれらは全て学習可能なのであるから・





2024年9月27日金曜日

今の自分を引き受けることと自己実現欲求の充足

 今ある自分は突然現れるわけじゃない。生れ落ちてから今に至るまでの様々な経験を通じて今に至るわけで、生まれ持ったDNAで今の自分の全てが決まっていると考えることはあまりにも乱暴だ。もちろん、あの経験のせいで、今の自分はと思いたくなることもあるだろうけれど、今の自分を引き受けるということは、そういった否定的な過去も含めて引き受けることである、短く言い換えると自己肯定ということなのであるが。自己肯定は人生の中で誰もが必ず遭遇する困難を乗り越える重要な要素であるから、いまの自分を引き受けることは、大切なことなのだ、ただ、今のままの自分で満足するか、さらに高みにある自分を求めるのことはまた別の話である。有名なマズローの欲求5段階説では自己実現欲求は欲求の最上位におかれている。日々今の自分を越えていく先に自己実現があるゆえに欲求の中でも最上位の欲求と置かれているのである。そう考えると今の自分を引き受ける自己肯定は自己実現の第一歩ということになる。高次の欲求を満たすためにはまず自分の現状を受入れて様々な困難と向き合い乗り越えていく道を選ぶことになるのである。



2024年9月26日木曜日

漫才と珠算で紐解くテレビ討論会FACTとFAKE陰謀と認知戦

 アメリカ大統領選のテレビ討論会は、ある意味FACTとFAKE陰謀と認知戦のショーケース的な内容となっていて非常に興味深い内容であった。もはや、どちらが優位だったかという討論の勝敗よりも面白い内容で、FACTとFAKE陰謀と認知戦の対峙が極めてわかりやすかったからである、FAKEで不安心理を煽ろうとする認知戦をFACTで攻防するという図式だ、トランプが不利だったのは、司会がFAKEを発信しないという倫理規定を掲げるマスコミ司会者が敵対してしまったことであろう、討論会後にトランプの怒りがテレビ局に向いたのも当然なのである。実はこのFACTとFAKE陰謀と認知戦のショーケース、日本人には漫才や落語といったエンタメでお馴染みのものだ、とFAKEと陰謀で認知戦をしかけるボケ役にFACTで冷静に受け流し時に鋭い一撃で認知戦をご破算にするツッコミ役の繰り広げる攻防は笑えるやり取りなのである、ご破算に「願いましては〜」で認知線の膜が開き「ご破算で」で幕を引くやはりツッコミの方が一枚上手であるようだ、でも、ボケ役って愛されるんだよね〜




2024年9月25日水曜日

習慣が人生を助けてくれる。

 習慣になると。忘れると気持ち悪く感じる習慣をこなすだけでなにか達成したような気持になる要するに脳の報酬系が機能するのだ。この報酬は継続力という力を与えてくれる源泉である。今日的サービスの多くはこういった、達成の報酬を与えることで継続的なサービスの利用を促し時にはそれがサブスクなどビジネスモデルの核心に位置づいていたりする。一方、創造性といった自己実現の動機は、外的報酬は阻害要因になることが知られている。やはり内発動機による報酬システムの稼働は自己実現にとって無敵なものなのである。習慣化したことは習慣の実践も目的になるので、特別な成果が無くても良くなってくる、何のための習慣化だったかわからなくなることもあるのだ。ただ継続することで想定外の効果が出てくることもある。

毎日の散歩などは健康に良い影響を与えてくれる。習慣には必ず最初がある。つまり始める時の動機は必要なのだ。動機には享楽的な動機、道義的な動機、有用的な動機があると考えられる。散歩にも楽しいから、健康に良いから、通勤費が節約したいからなど、初めの動機があるのだ。



2024年9月24日火曜日

記憶を未来に連れて行く

 人気アニメ葬送のフリーレンでストーリーの中心に置かれているのがこの「人生とともに失われていく記憶を私が未来に連れて行く」という台詞である。主人公のエルフフリーレンは寿命が5千年?くらいあるので、魔王を倒した勇者一行の仲間が寿命で亡くなった後もずっと生きている設定だ、その中で出てくるのが前述の台詞である。たとえ人が亡くなっても記憶の中で生きているといわれるが、その記憶もだんだんと薄れてくる、フリーレンでは安心して、私が未来に連れて行ってあげるからと、使われている今日的にはデジタルタトゥーと呼ばれるネットワーク上に延々と情報が残ってしまうことが不安視されているが生きて来た証をどうするべきなのかはIT時代における課題と言えるのかもしれない。



2024年9月23日月曜日

VUCAの時代に必要なこと今日的枢要徳

 複雑で予測不能な社会で必要となるのは新たな状況を的確に把握判断して困難を乗り越える能力である、言い換えるとメタ認知と折れない心ださて、困難を乗り越えるレジリエンスは自己肯定感と社会性ソーシャルサポートの3つで構成されるといわれるので他者や共同体を重んじる正義の態度も必須ということになる、折れない心とは自己肯定感と正義で構成されるということになる、状況を的確に把握し、欲望の資本主義社会では判断する際には欲望を上手に我慢するという要素も入ってくる。これらの要素はアリストテレスの枢要徳を構成する要素である。枢要徳は賢慮、勇気、正義、節制の4つだが、今日的には、賢慮(メタ認知+節制)勇気(自己肯定感+正義)という構成でVUCAを乗り越えるのである。


2024年9月22日日曜日

人生100年時代の渡り方

 人生が100年時代に突入したということは論客の主張でなく極めて客観的で正確な情報である人口動態統計が語っている話だから陰謀論者が入り込む余地は無い。今年は9万5千人(8割は女性)弱に登るそうで100歳以上の長寿の当選確率は決して低くない。人生が50年から100年に伸長してどうするということについてはリンダ・グラットンが書いたライフシフトが教科書だ。学生、現役社会人、引退後の老後という3ステージの人生からマルチステージに変わったという洞察は示唆深い。実際充実した老後を送っている人はこのマルチステージ化に上手く適応している先日急逝された大崎博子さんなどはそのロールモデルである、リンダ・グラットンはステージ移行期の過ごし方が重要だと考えたしかし、就活と違いある時を堺にステージが変わるといった明確な境界があるわけじゃないから、移行期がいつ始まっていつ終わるのかなんて誰にもわからない、となると移行期をどう過ごすという設計自体に無理があることがわかってくる。最近のアニメはよく出来ていて、こういったライフシフト問題もさり気なくストーリーに溶け込ませている。例えば人気アニメ葬送のフリーレンでは登場人物が「衰えてからの方が人生は案外長いものだ」と語るシーンがある。幼少期からこの言葉を刷り込んでおくことは人生100年時代において極めて重要だアニメはもはや子どものエンタメでなく、人生の手引と言えるのかもしれない。



2024年9月21日土曜日

同期の力で困難を乗り越えろ

 太平洋戦争時の軍国主義を認めることは許されないが、戦争という極限状態ならでは気づかされることもある、その一つが、軍歌同期の桜であろう、玉砕を推奨する歌詞は全く褒められないが逆境を打開するには同期の絆が大切であるといった趣旨は重要である。困難を乗り越えるレジリエンスは自己肯定感、社会性、ソーシャルサポートの3要素で構成されると言われるが同期はまさに、社会性とソーシャルサポートの表象であるからだ今日同期の重要性は、企業の新入社員において語られることが多い、社会人になって、仕事や社会という困難に直面した時同期の支えが重要な役割を果たしていることは実証的に知られている、一方で、、職務の詳細化など組織における分業の進展により、同期が分断される状況が常態化しており、入社後の早期退職は今日の企業人事において、危急の問題となっている。同期の桜をどう咲かせるかは人事が解決すべき課題なのである。




2024年9月20日金曜日

未来のために今出来る事

ショーアップ化され観ていて面白過ぎる展開になってきたアメリカの大統領選であるが、人気歌手ビリーアイリッシュが発信したメッセージはわかり易くて重要なものである。

私たちの生活、自由、そして未来を過激派にコントロールさせるわけにはいかない。彼らと危険なプロジェクト2025の議題を阻止する唯一の方法は、選挙で投票し、カマラ・ハリスを選ぶことです。要するに未来のために今行動しようと呼びかけたのだ。

今を生きる私たちは今賢い選択をして行動をすることが出来る事であるが、それは未来に連なる道筋であることを意識することがより良く生きることである。このわかりきってはいるけれども重要なことを私たちは見失いがちである。先進国の民主主義の選挙で投票率が上がらないのは世界的傾向でもある。日々の暮らしでも同様だ主義主張への共感は人それぞれだから良し悪しは無いが、未来のために今出来ることを考えることは意味ある人生を送る最も現実的で簡単な方法なのである。




2024年9月19日木曜日

自己過剰観察が招く?ミッドライフ・クライシス

 NHKで特集が組まれるほどミッドライフクライシスは深刻な問題となっているが、ヴィクトールフランクルがロゴセラピーで言うところの自己過剰観察が一因ではないかという考察である。

自己過剰観察とはネガティブな感情で、自分を他者との比較において必要以上に見つめてしまう状態である、他人に比べて自分はなんて不幸だ、ここが劣っているそこが劣っていると考え続けることで空虚感、無意味感に苛まれる精神状態で、第2次世界大戦後、復興を遂げる世界各地で若者の間に蔓延した空虚感の原因とフランクルは考えた。戦後復興期と現代日本は状況が全く異なるが、ミッドライフクライシスで取り上げられる、空虚感無意味感といった精神状況はは極めて類似性が高いように思える。過去の経験の否定と無意味化からが徐々に精神全体を蝕んでしまい、人生の無意味化から自己否定に至るというプロセスは、過去の経験が戦争であっても、就職氷河期であっても関係ないのかもしれない。ヴィクトール・フランクルは自分ではどうしようも無い運命的な出来事を超意味として、信じることが人生の意味において大事であると言い、戦後、アウシュビッツなどの抹殺収容所などに関しても非難の声を上げることは無かったという。変えられない避けられない過去の運命的経験が自分の精神を蝕むことを防ぐ叡智なのであろう。


クライシス



2024年9月18日水曜日

人生100年時代の女性管理職

 リンダ・グラットンがライフシフトで人生が3ステージからマルチステージになり、老後が無くなりポートフォリオワーカーになると予言してからセカンドステージである組織で働く時期の意味が変わってきた。なぜならば、この時期の経験により獲得されるスキルや人脈などの無形資産がその後のポートフォリオワークに重要な意味を与えるからだ。インディペンデントプロデュースとグラットンが呼ぶ旧セカンドステージは、ポートフォリオワークを支える重要な時期になる。この時期を心地よい生き方で過ごしてしまうとそこには無形資産の形成が無く寂しい老後を迎えることになってしまう。先日急逝された大崎博子さんは80歳から色々と始めてツイッターのフォロワー2万人を持つに至った。大崎さんの生き方は多くの示唆に富んでいる、大崎さんは企業経営者では無かったが。高齢化後のポートフォリオがしっかりとしていて充実した最期を迎えられた。大崎さんは無形資産が量では無く質であることも教えてくれる(結果フォロワー2万人という量にもなった)しかし大崎さん元々知名度が高かったわけではないむしろまったくの無名だったのだ、しかし興味を持ったことを実直に取り組むことで無形資産を蓄積したのである。こういった大崎さんならではの人格が成すものは真似できないが、経験が無形資産を生むという事実は誰でも真似できるものださて、組織の中で一番困難かつ無形資産を積める役割が経営であり、管理職である。困難そうだからという理由で無形資産を放棄するのは、人生100年時代において誠にもったいない話なのである。



2024年9月17日火曜日

創発主義、構成主義、還元主義、行動主義チームワークの真髄

認知的変化(知識生成=学習)を行うスタイルは人によって異なる。そのスタイルは性格とも密接に関わっているが無意識化(身体化)されているのでなかなか強固であり、主義と表現しても良いだろう。多様な関係性から生まれる予測不能な複雑性から知識の発見に重きをおく創発主義、自身の体験から知識を見出そうとする、構成主義、状況を要素に還元しその還元された要素を理解することで、全体が知識化されると考える還元主義、素早く行動して環境に働きかけることで環境から知識を引き出そうとする行動主義と、チームワークにおいてこれらはは、時に競合し衝突し時に協調しながら機能する。だからこれらの主義は葛藤の根源にもあってストレス源となっているこのストレスに対する耐性は経験で身体化するしかない。理屈では無いからである




2024年9月16日月曜日

活躍って何

 「人は意味への意志が満たされている時充足される」これはロゴセラピーの創始者ビクトールフランクルの言葉だ、人は充足される時躍動する。活き活きと躍動する状態を活躍と言うのだから、意味への意志が満たされているとぎ活躍するのだ。またフランクルは医師として「患者のこれまでの人生を考えずにどうやって患者を判断出来るのか」とも言っている、この言葉を借りればその人のこれまでの人生を考えずに活き活きと躍動しているのかなど判断できないということになるが実際紛れもなくその通りである。





2024年9月15日日曜日

AIに必要なもの

 AI はどう使うからもはや無くてな無いものになった。AI対人間みたいなわかりやすい勧善懲悪構図はもはや幻想でしかなく、AIを使って人間の認知創発する仕組みをいかに拡張するかがすでにより良く生きるための一歩になっている、しかし重要なのは、置き換えでなく拡張に使うことだ、置き換えとはオリジナルが喪失されるが拡張において重要なのはオリジナルである。要するに、人と人の関係性と一緒、どんなに相手がプラスであっても、あなたが0ではダメというアレである、足し算じゃなく掛け算、AIが素晴らしい人生をくれるわけではなくて素晴らしい人生があればAIはそれをさらに素晴らしい人生にしてくれる、ということ、要するにAIに必要なのは素晴らしいオリジナルなのである。


2024年9月14日土曜日

女性活躍に必要なもの

女性がエンパワーメントされる要素は、個人や状況によって異なりますが、一般的に以下のようなものがあります。

1. **教育**: 知識やスキルを身につけることで、自己決定権やキャリア選択肢が広がり、自信を持つことができます。

2. **経済的自立**: 経済的な自立は、依存からの解放を意味し、自分の人生を自分でコントロールできる力を与えます。

3. **社会的支援**: 家族や友人、コミュニティからの支援や励ましは、女性が困難に立ち向かう力を高めます。

4. **ロールモデル**: 成功した女性や、自分が目指す人物からの影響は、目標達成への意欲をかき立て、エンパワーメントを感じる大きな要素です。

5. **法的権利と平等**: 法律や社会制度によって女性が平等に扱われることが、差別や偏見に対抗し、自由に生きる力を支えます。

6. **心理的・精神的成長**: 自己肯定感や自己効力感を高めることは、個人としての強さや柔軟性を育て、より積極的な人生を築くための基盤となります。

7. **コミュニティと連帯**: 他の女性との連携や共同作業は、孤立感を減らし、共通の目標に向けて取り組む力を引き出します。

これらの要素が、女性に自己決定権を与え、社会や個人の枠を超えて行動する力を与えることが多いです。

個人が法律や社会制度、慣習的文脈を変えることは困難である、それらの足枷が重いことは既知の事実であるが、その中でも、女性が活躍しようとすると何が必要なのか考えてみた。結論としては、3つの鍵がある。それは、自信、選択、学習である。でもこの3つの鍵、ジェンダーフリーと言えばその通りなのだけれども、環境的要因が自信と選択を狭める働きをしている要するに、アリストテレスの枢要徳で言えば勇気と賢慮をより働かせなければならないのである、例えば、仕事での挑戦。よく気が付き丁寧な仕事をする女性は、縁の下の力持ち的に重用されてしまい、チャレンジングな役割を担うことが少ない女性の仕事はお茶汲みにコピー取りといった昭和スタイルもあった。選択においても、仕事か家庭かといった男性には無い選択が女性に課されている今持って、姓の選択も出来ない。唯一学習のみが機会均等になっているが学習成果を活かす機会と言えば偏りがあるのは否めないだろう、女性の選択肢が増えると伝統的な家族制度が壊れるという訳のわからない言い分が通用してしまう社会は、総裁選の女性立候補者を見ても当面変わりそうもない。女性の活躍が当たり前になって選択肢に格差が無くなる時代に向けて、半径3メートル以内で出来ることをまずは探していくのである。




2024年9月13日金曜日

ナラティブセルフにはスーパーキャッチが必要だ。

 野球をみていると、ポテンヒットと言われる守備の空白ゾーンに落ちるラッキーなヒットもあれば、それを見事にキャッチするスーパープレイなどもある。どうやら人間の記憶も似たようなもので、想起し易い守備範囲があるようだ、しかし想起し難い空白領域にも重要な記憶は詰め込まれておりそれを思い出すことは、物語的自己(ナラティブセルフ)を記述するうえで重要なテーマなのである。記憶の空白守備域は、かつての王シフトのようにわざと守備位置を変えて広く開けている場所もあれば、そもそも、人数的に守備が配置されていない、つまり、記憶を引き出すリソースの有限性から空いてしまっている場所もある、しかし物語的自己にとっては、空白は無い。過去から現在に至る道筋に決して空白は無いのである。もちろん、病気や怪我その他の事情によって、社会的な空白時期というのは存在するしかし、生きている実態において空白時期は無い。編めるかの映画でレナードの朝というのがあって、病気で何年も寝たきりの青年が、あるとき覚醒するみたいなケースも実際にあるのかもしれないが、この青年に昏睡の時期があったということだけである。記憶の空白域を想起するのは、ナラティブセルフにおいてはスーパーキャッチであって、野球であれば試合の行方を決めてしまうファインプレイなのだ、


2024年9月12日木曜日

創発的賢慮型リーダーは誰だ?

 アメリカの次のリーダーを決める大統領選挙が近づきテレビ討論会が行われた。問われるのはまさに時期リーダーにふさわしいのは誰かなのだが、グーグルが重要視する創発的リーダーシップとSECIモデルで有名な暗黙知の野中郁次郎氏が提言する賢慮型リーダーは複雑化し予測不能な状況における、リーダー像であることは間違いない、サーヴァント型とかオーセンティックとかその他にも新しいリーダー像はあるが、そういった哲学的リーダー像よりも、実践的かつ未来志向のビジョナリーかつリアルなアトラクターになるリーダーを皆が待ち望んでいる。その観点は、アメリカの大統領選挙も、日本の総裁選、代表選も同じである。複雑な状況を複雑なまま受け入れ、単純化せず、、状況を的確に認知し何が正しいか判断する理解力や態度は討論の様子からでも感じとれるものである、複雑な関係性の中から新たな価値を生み出し激変する複雑な状況を誰よりも的確に把握し判断するのは資質ではなくその人の過去の経験も含めたすべてのその人の在り様なのである。




2024年9月11日水曜日

経営者は変えたいと願うが現場は変わることを拒む

 会議に犬が居れば場は和むかもしれないが、犬が建設的なアイデアを出すことは無い、一方で、子供学生など、普段の会議メンバーと異なる属性の人間が入ると、今までは無かったような発想や目線が生まれる、建設的な相互作用というのは人間同士の間に生まれる創造的活動なのである、多様性が創造性の苗床と考えられるのはこのような人と人の間の複雑な関係性から予測不能な創発がおこることを多くの人が知っているからだ、一方で多くの人が色々な人が集まると面倒になることも知っている、だから、できるだけ画一的なメンバーやスタイルで会議を行おうとする、こういった人たちの価値観は、生産性であり、効率化である、最も効率的なコミュニケーションはあうんの呼吸、言わなくても通じるものだ、多様性を排除して説明も説得共感も必要のない固定化メンバーが集まって合理的に協議を行うことが良いと考える、上意下達型の経営者が最も得意とするパターンである、創発はデザイン出来ないが多様性はデザイン出来る、いつもと違う価値観や経験を積んだメンバーを会議にアサインすれば良いのだ、経営者の多くはその重要性に気づいているが、面倒なことが嫌いな現場は生産性を人質にして、多様性に抗い排除しようとする現場を慮る経営者は結局の日頃苦労している現場のこのマインドを受け入れてしまいがちで変えたいと思っても変えられずに悶々とするのだ、末節を汚してしまったが日産のゴーン元社長などは、現場を過度に慮ることなく大胆な変革を実践した経営者であったと言えるのではないだろうか。




2024年9月10日火曜日

相性の理論

 マッチングアプリ流行りのご時世、マッチングの基礎理論は何か気になるところであるが、おそらく、マッチングの基礎理論になっているのは相性理論である、しかし、この相性理論、実はほぼ素朴理論(経験則から普遍性が認識されていて実証的に科学的裏付けされたものでは無い理論)なのである、実際に論文を検索しても出てくるのは、この素朴理論を検証しようとするものであるが、数は少ない。相性理論の根幹を成すのは類似性と相補性である、類似性とは字の通り似たもの同士は相性が良いというものであるが、アメリカの論文では、実際にデートアプリでマッチングが成立したケースにおける自己申告データ自分の性格や価値観相手に対して求める条件などの有効性は確認出来なかったのである、つまり、類似性って何なのか実は闇の中なのである、実際、ネットで相性と検索を行うと俳優三浦友和さんの著書が出てくる。三浦友和さんと山口百恵さんのカップルは確かに好相性の実例であると言えるが、お二人が似ている点と言えば、有名人人気者であることぐらいではないだろうか。このように、類似性で説明出来ない相性を説明するのが相補性である。お互い自分に無い魅力を相手によって補完し合うものである。類似性と相補性は対照的な概念であるため、相性とは何かと問うと結局何でもあり、実際にカップリングしてみなくてはわからないということになってしまうのである。でも社会では実に多くのマッチングが成立している、この事実を紐解くと、相性と言うのは普遍的な叡智ではなく、生活者それぞれの智慧(識)によってミスマッチを乗り越えることを指しているのであろう。

元来、 仏教 では われわれ 凡夫 の 智慧 を ば 仏 の 智慧 と 区別 し て、 単に 識 と いっ て おり ます。

高神覚昇; ニーチェ; 三木清; 芥川龍之介; 倉田百三; ドストエフスキー; 有島武郎; 夏目漱石. 生き方を考える本 (p.12). KotenKyoyoBunko. Kindle 版. 




2024年9月9日月曜日

思考の癖

 人には色々な癖がある。他者と関わる時(社会性の発揮)において見せる一貫した傾向性は性格と呼ばれ心理学ではビッグ5と呼ばれる5つの特性(外向性、協調性、誠実性、開放性、神経性)が支持されている他方では困難に立ち向かう時の思考にも癖はある、問題解決スタイルといったものだが以下のような4つのスタイルがある、構成主義(状況における体験から学ぼうとする態度)還元主義(問題を構造化分解して理解し問題を構成する要素を一つづつ解決していけば問題が解決出来るという態度)行動主義(とにかく動き問題に接近することで解決するという態度、創発主義、問題解決が出来るかはわからないが、問題に向き合う複雑な相互作用の中から生まれる何かこそが重要であるという態度である、実はこの構成還元行動創発といった問題解決態度も性格同様一貫してしたものであるようだ、





2024年9月8日日曜日

冥土はたまた神の御許

 悲しいお知らせに接した。大崎博子さんが逝去されたのだそう。91歳だった、大崎さんはフォロワー20万人の高齢者で本も書かれているツイッターを始めたのは79歳で、それ以降、日常を投稿されていたが7月22日の投稿を最後に永眠されたそうだ、私が大崎さんを知ったのはちょうど、脳卒中後在宅リハビリになって通所リハビリでデイケアに通うようになり、高齢化社会の一員となったタイミングで人生100年時代のロールモデルとして著書も拝読させていただきもちろん、ツイッターもフォローしていた。80代90代がざらなデイケアでは、高齢者は静かに消えていく、最近来ないなぁと思っていたら亡くなっているといったぱたーんが普通だ。元気に通う高齢者もいつそうなるかわからない状況だから、改まって弔うようなことはない、本当に静かに日常から消えていくのだ。大崎さんの逝去もまさにそんな感じである。その静かに消えていく様は、大崎さんの生き様そのものであったように思える。人が亡くなる話を聞くと悲しいが、声を上げて悲しむというより、静かに悲しむのがよろしいように思える大崎さんの訃報であった。さて、亡くなった人はこの世からは消えるけれど、どこかに行くと多くの宗教では説いている。仏教では冥土であり、キリスト教では神の御許にいくのだとか、人気アニメ葬送のフリーレンでは、その方が都合がいいからだとその理由を説くがこれはかなり核心をついている。ただ静かに消えて無になるよりも、この世から違う世に渡りそこには次が待っていると考えた方が弔う人の救いになる。Xでも、多くの人が大崎さんの訃報に弔慰をあらわしていた。しかし気になったのは、御冥福をお祈りしますという表現が多かったこと、ああ、なんだかんだ言って、日本人の死生観は仏教なんだなぁと思った、実は大崎さんはクリスチャンである、だから、あの世の行き先は冥土じゃなく神の御許なのである、神の御許で安らかにお眠りくださいがどうやら正しいようだ。まあ、送る人の救いだから、御本人は気にされることは無いだろう(そもそも亡くなっているから気にしようがない、





2024年9月7日土曜日

エスパーよりもすごいエスノグラファー

 エスパーとは超能力者のことである、透視能力など、常人の知覚を超えた力を備えた人達でSFの産物ではあるが、実在するエスノグラファーはエスパーよりもすごいのだ、

エスノグラファーとはエスノグラフィーをする人であるが、そもそもエスノグラフィーとは何かというと

エスノグラフィー(Ethnography)とは、社会学や文化人類学の研究方法の一つで、特定の文化やコミュニティの人々の生活、行動、価値観、信念などを詳細に観察・記録する手法です。エスノグラフィーの主な目的は、対象となる社会集団や文化の実際の生活を、その内部から理解することです。研究者は、参加観察やインタビューを通じて、個人やグループの行動や考え方を深く掘り下げます。

### エスノグラフィーの特徴

1. **現地調査**: エスノグラフィーでは、研究者が現地に長期間滞在し、対象となる集団や社会の中で日常生活に直接関わりながらデータを収集します。このため、現場での観察や体験に基づく情報が重視されます。

2. **参加観察**: 研究者は、対象となるコミュニティや文化の一員としてその生活に参加しながら、メンバーの行動や言動を観察します。これにより、外部からの観察では得られない内面的な視点を得ることができます。

3. **質的データ**: エスノグラフィーでは、定量的データ(数値的なデータ)よりも、質的データ(言葉、行動、感情など)に焦点を当てます。インタビューや観察を通じて得られた詳細な記述が、対象集団の理解に役立ちます。

4. **文化的文脈の重視**: 特定の行動や慣習が、どのような文化的背景や文脈に基づいて行われているのかを理解することが、エスノグラフィーの大きな目的です。これにより、表面的な観察だけでは見えてこない深い意味が解明されます。

### エスノグラフィーの使用分野

- **文化人類学**: 伝統的にエスノグラフィーは、異文化を理解するための手法として使われてきました。たとえば、先住民社会や遠隔地域のコミュニティを対象に、その文化や生活様式を記録します。

- **社会学**: 都市の中での社会問題や、特定のサブカルチャーの研究にもエスノグラフィーが使われます。現代の都市社会や学校、職場、家庭などの研究にも応用されています。

- **マーケティング・デザイン**: 最近では、企業が製品やサービスをより消費者のニーズに合わせるために、エスノグラフィーを利用するケースが増えています。消費者の行動を観察し、何が本当に求められているのかを探るためです。

### まとめ

エスノグラフィーは、対象となる社会や文化を深く理解するための、長期間にわたるフィールドワークに基づいた質的な調査手法です。参加観察やインタビューを通じて、内側からそのコミュニティや文化を理解し、表面的なデータでは捉えられない複雑な人間関係や価値観を明らかにします。

ということで、現場に溶け込んで、そこにおける価値観や信念を見抜き記述出来る人たちなのである。ね、空想の透視能力よりも、リアルにすごいのです、




2024年9月6日金曜日

修学旅行の無償化を考える

 朝起きたら葛飾区の中学校で修学旅行無償化へというニュースが流れていた。主題は子育て支援策だと思われるが、安全快適な家を離れて見知らぬ場所で寝泊まりをするという体験はとても大きな教育効果もあると思われる、サービス化が進んだ社会においては、不自由で苦難の伴う旅行なんてあり得ないが観光目的でいいので、いつもの生活圏と異なる場所を訪れる越境行為であって、越境学習のようなまじめな目的ではなく、ふわふわと異世界を観て歩くという不必要性のまなざしというグローバリズムが進む世界において重要な体験なのである。

この重要な体験についてその本質がどこまで議論されたのかわからないけれど結果として成長へは大いに役立つものだと考えるのである。




2024年9月5日木曜日

人に歴史あり

 歴史とは単に事実の羅列ではなく、意味の順列であるつまり、意味と意味がつながって新たな意味を為すのが歴史なのである。かつて赤ちゃんでは無かった子供はいないし、子供でなかった大人も居ない、それは、死なない人は居ないのと同じくらい自明なことである。会社員であれば新入社員でなかった人は居ないということになる。その経験が余計な物言いとなって採用担当者を苦しめているという話もあるが、基本的には、経験という意味の順列がその人にとってのアイデンティティという重要な意味を生み出す。経験は知識として身体化され、可能性を現実化する、良い経験は新たな経験に良い意味を与えてくれる例えば、インタビューという経験は、脳卒中とその後のリハビリ長期入院という、新しい困難な経験において、高い職業倫理とプロ意識を持って患者に向き合う医療従事者へのインタビュー実施により、入院に向き合う意味とどのような状況においても学べることはあるという大きな意味を与えてくれた。それによって困難を乗り越えることが出来て、起業するに至ったわけだから、インタビューという身体知はとても意味のある経験であったことがわかる、そうした経験を繋ぐとそこに歴史が生まれる人に歴史ありというけれど、一人称でいうなら、その人の物語りがそこにある、ということになる。

黒歴史もあるでよ〜


2024年9月4日水曜日

本当の協働に必要なものドラえもん企業の本当。

産業組織における協働には生産性という信念が潜んでいるが、人と人との関係における協働では、生産性という産業的な信念を超える哲学が必要であることは、既に知られている。多くの企業がミッション、ビジョン、バリュー(MVV)を掲げているが、その哲学が産業組織の枠を超えない場合が多い。これらの企業の多くは、まるでドラえもんのようなMVV、「こんなこといいな、できたらいいな。」といった願望を掲げているが、実際には「うんと儲けて、時価総額を自慢したい」という産業組織にありがちな考え方が根底にある。

実際、哲学のない「ドラえもん企業」の特徴は簡単に見分けられる。組織構成員が哲学を語れずに辞めていくのだ。「なぜあの人が辞めたのか?」と思われるような哲学を持った人が去っていくのが特徴である。そもそも、MVVは価値観や信念に基づいた哲学の基礎の上に成り立つものだが、その基礎が欠けているため、建物が簡単にひび割れ、人が剥がれ落ちていく。特に外見に騙される人々は、早々に去ってしまう。地震のような大きな環境変化に直面すると、ひとたまりもない。要するに、ドラえもん企業では、組織構成員の協働は見せかけに過ぎないのである。


2024年9月3日火曜日

上司の心部下知るも部下の心上司知らず?信頼関係と異なる心の問題と上司のリフレクション

親の心子知らずということわざがある。

おやのこころこしらず

深い愛情と思慮にもとづいて考えている親の心も知らないで、子供は勝手気ままな行動をしているという非難の言葉。これは親子のあいだだけではなく、目上の人や上司・師匠など、親身になって世話をしてくれる人々を、親になぞらえて用いる場合が多い。対比的に子の心親知らずという言い方もされる。

さて、親子ではないが上司と部下は密接な関係にある、信頼関係の有無とは別に、上司部下と言う立場からお互いの本音を知り合えずにいて、それが大きなストレスになっていることは少なくない部下に対する期待が実は見えないところで重荷になっていることもあるのだ、期待に対して感謝するべきという信念が本当の心に蓋をしてしまうのだ。この信頼と心のギャップはリフレクションのテーマでもあるのだけれど、実はなかなか解決が難しい問題でもある、というのは、上司部下という人間関係も、相互関係であるからだ、上司か部下の一方だけがリフレクションすれば良いわけではないのだ、相互に自身のリフレクションを通じて新たな行為の選択肢を創出しなければならない。

これは論外



2024年9月2日月曜日

 人的資本の開示義務で企業は身構え、HRベンダーはビジネスチャンスだと騒ぎ立っているけれど。これまでも社員を資本としてみなしてきた企業にとってみればくだらない騒動でしか無いのではないだろうか。なぜならば、そういった企業は雇用形態にかかわらず人材の教育育成を積極的に行って来たし報酬や評価も整えていた。だから今慌てている企業は人を取り替え可能な資源とみなしてきた企業なのであり、採用で苦戦してベンダーの餌食になっている企業である、事業経営者にとって、人材は常に事業課題であって、足りなければ採用するというものではないからだ。人的資本の開示義務で慌てている企業こそ投資家にとってみれば投資対象足り得ない企業ということになるのだろう。人的資本は1日にして成るものではないのだ、HRベンダーがひっちゃきになるほど、人的資源経営企業をあぶり出してしまうことになる。投資家に取ってみれば苦労なく投資不適格企業を見つけ出せることになるつまり、企業にとっては不利益にしかならないことにもを気づいていないのだろうか。



2024年9月1日日曜日

ほんとうの加害者は近くにいる、そして加害者である自覚は無い。

 写真家幡野広志さんの著書僕たちが選べなかったものを選び直すためには癌で余命宣告を受けた幡野さんの隠しだてのない本音が綴られた素晴らしい本である。病気を罹患した人に身近なh人から投げかけられる悪意のない攻撃がいかに酷いものか幡野さん御本人並びに幡野さんがインタビューした人々の体験を通じて改めて知らさせる。そういえば、我が家でも、先日妻がある場面で投げかけられた言葉に酷く傷つけられたことを告白した、妻は今身体障害を負った私の介護を行う立場だ。妻の介護を受ける私と介護する妻をきっと励ましたつもりのその言葉に恐らく悪意は無い。しかし、介護当事者の妻はその言葉に酷く傷ついていた。実はこういった悪意のない言葉の暴力こそが一番厄介なのである、何故なら、その加害者は本人に加害の自覚が無いからだ。