コミュニティを活性化するにはどうしたらいいのか、コミュニティ再生考である
30年近く前のかなり古いメモを改めて補強してみる。ベースはカウフマンの複雑系に関する著作を読んで思索したもので。同じく複雑系のフリーマンの意識理論に最近触れたことで掘り起こしてみた。30年前もいいこと考えてたじゃんと思う一方で後半は意味不明なところも(苦笑)もう一度本を開かないとあかんなぁ・・・
ポイント:コミュニティを動的にするためには均衡から非均衡へ向かう構造的な対策が必要である。
そのモデルとなるのが脳の中の気づきのプロセスと同じである。
大域的アトラクターの原理にあたる現行の秩序が崩壊し、混沌が生まれるのが第一段階だ
脳のなかでは1秒に10回くらいの頻度で認知の変化によって辺縁系を中心とした大域的アトラクターが消滅し混沌の状態になるらしい。脳の中で発生する自己組織はある意味自然に消滅し、次の自己組織(大域的アトラクター)が発生するための混沌(瞑想でいうところの無心)状態になるのだそうで、デフォルドモードネットワークとか,ボーっとした状態がそれにあたるのであろう。コミュニティの再生はこの脳のプロセスを模したものだと考えられる
プロセス1:局所的アトラクター発生の段階デフォルトモードネットワーク特にコミュニティとしての大域的同調は起きておらず構成員個人もしくはその友人関係といった小さな群れの単位の中で同調活性化が起きている状態
A.個人の行動の志向性が決まる。好奇心など極めて個人的な動き
B.個人間で生成する可能性のあるネットワーク構造が生まれる家族・血縁友人知人といった構成員相互の間に存在するつながりがネットワークとして機能する井戸端会議などを思い浮かべるとわかりやすい。
C.ネットワークを意味ある関係の自己組織に変化させる識(認知的変化)。-関係生成ルールの図を参照
大域的アトラクターへの昇華
誰かが言い出したことに他者も同調したりして、そのネットワークとしてのの意見が生じる(自己組織化する)
D.意味ある関係の自己組織(真理と目的)が出現しその組織が意味を持つことを確認する
E.自己組織が意味と自己をスパイラルに更新しながらより大きなネットワークと相補する
F.自己組織に収束するベクトルと意味体系を解体し、新しい拘束条件を創出するベクトルを共存させるその自己組織はより大きなネットワークの中で検証され。より大きく大域的アトラクターへと昇華する。
この段階が地域活性化状態である。
この大域的アトラクターが消失した状態がコミュニティの不活性状態である再度大域的アトラクターを生じるには
1.個人への対策局所的アトラクターの活性化
1-1.場における文化資本の再発掘により拘束条件を検索<場の発掘>
1-2.コミュニティの基礎エレメントである個人の活性ステータスを上げる<ポンピング>
1-3.6N次元の配位空間と、<関心>の分布を多様化し可能性領域を増やす<場の改善>局所的アトラクターの活性化
1-4.<関心><探索><類推><分岐>のスパイラルを学習により効率化<ベクトルの強化>
2.構造化へのプロセス対策<スレービング>
2-1.シーズを蒔く
強いアトラクターを置く<引き込み条件の創発>
アトラクターは空間の状況に応じてグローバルと相補的なものを選択する
また、空間が平衡に向かっているときは空間とデコヒーレントなアトラクターを選択する
異文化性が高いほど創造性が高まる(リスクも増える)
2-2.個性を重視
派閥、管理(疎通入力)を減らす・・・同調律を減らすことでネットワークが早期に安定に収束することを防ぐ
しきたりや慣習が強すぎるとネットワークが早期に安定収束してしまう停滞するコミュニティあるある。そこで重要なのが以下の
2-3.ネットワークの基本ルール
新しい意味の創造=古い意味を持つ情報構造を解体<ディレクション>
起動時にはネットワーク数は絞るが自己組織ルールを標準化し自発プログラムを組む<場所の創造>
代替ネットワークが可能なように入出力を標準化する・・・束縛されにくい集中
ネットワーク数に対応した分配の秩序設計・・・占有率の高い構造が場の自律を阻害しないように管理する
2-4.密度を上げ自己触媒的役割をはたす境界条件の改善
高度化、専門化に対応したナビゲーションとブランディングによるカプセル化
3.類推データベースのローコストな構築を支援<場の支援>
基礎理論での経験を重視することで解の空間が広くローコストなデーターベースが確立可能。コミュニティ内に浸透ネットワークを構築する。
4.初期多様性の確保
より複雑な構造化=創造性の可能性を求めて
5.自由空間と自由エネルギーの確保<意図的な場所>
仕事サイクルにおける初期の人為的操作(サイクルの補助として触媒をつかう)が必要。あとは空間内のエネルギーを利用する。
低コスト、合理的な先端の環境を作り出す
出来ないことは切り捨てて得意なことに集中するように誘導する。
例えば高度で専門化、つまり適応度地形が高くなるにつれて人間は自分の寿命を延ばし、制約条件を減らしているのではないだろうか。ということは日本における超高齢化社会は絶好のチャンスである。
カウフマンは著作の中で、「商品やサービスの多様性が、経済成長の主要な原動力だという事になる」との見方を述べているが商品やサービスを多様化させる原動力の所在については述べていない。これは経済を独立した視点から考察したものであるが、実際には人間の生物的営みであり生命活動の一部である。経済ネットワークの多様性が自己触媒的であるように、商品やサービスを多様化させる原動力の個人のコミュニティネットワークも多様性が自己触媒的に自己組織化することで非均衡を実現するのである
日本経済を高度成長可能に導いた条件の考察することも対策の重要なポイントだ。
1.個人の活性レベルが平均的に高かった
2.高度な技術を組換えにより外部から導入できた
3.空間を横溢していた秩序が崩壊していた
4.単一民族国家、儒教文化的家族主義など内部を未臨界状態に留め崩壊を防ぐ膜が存在した
レベルの高さが意味するものは技術グラフによる組換えの可能性を高め、解の空間を改善する
高速道路を作ったところで地域に産業は発生しないここまでは理解出来るとして・・・
それよりも、ユニクロやヤマダ電機といった地方発のビジネスモデルがなぜ優位に立てるのかを検証するほうがよいなんだこの唐突な文脈は???
インフラの整備はコミュニティから構造化へ自己組織化するプロセスと基本的に無関係である。ゆえに自発的な、産業の創出は見込めない。
産業の創出基盤として脆弱な地方の企業のビジネスモデルが通用するのは、ひとえに優秀な仕事サイクルにあるといってよいだろう。おそらく、創造のプロセスに関しては地方も、都市も違いはない。しかし、低いエネルギーコスト(吸エルゴンプロセス)で実現された仕事サイクルには大きな違いがある。
成熟した経済環境下において、高エネルギー還流とエントロピー生産量の増加を目指すことは難しい。したがって、低エネルギー還流と安定したエントロピー生産が生存のためのルールである。場のエネルギーを流出させないための対策が一番になる。
これは、自律性を自治において実現する生物的経験則だ。
全体の流れとしてネットワーク的受容状態の維持と個人オブジェクトの活性がプロセス的に連携しなければならない
ここでは、広告効果に関する五段階モデルが参考になるこれはきっと違う本から引用したところだろう(笑)
①伝達可能性の次元
②注目率の次元
③認知構造の受容の次元
④行動化の次元
⑤定着化の次元