僕が聞く音楽は多彩だ。
多彩というより、拘りがない。
ロック、ジャズ、ポップなどなど、色々なジャンルで好きな曲はあるのだけど、その中でも何が一番好きなアルバムかと言われると、間違いなくチック・コリアのMAD HATTERになる。
このアルバムはカテゴリーとしてはジャズなのだけど、世界観がすごい。
チックコリアは言うに及ばす、エディ・ゴメス、スティーブ・ガットと言うその時の旬なプロフェッショナルがが参加していてそれだけでもパワフルだ。
それぞれが自分のあるべき姿を出し惜しみせず披露しているし、バンドとして果たしている役割も見事だし、本当に他のメンバーと連携して素晴らしい楽曲を演奏している。
そして、このアルバムの真骨頂はそのテーマにあると思う。
それは、「不思議の国のアリス」、そう、あのルイス・キャロルの名作だね。
不思議の国に入り込んでしまったアリスが色々な体験をするお話で世界中の人々に愛されている。
それは、ノンフィクションの世界に思えるけど、僕は実世界でこの世界を体験している人が少なくないのだと思う。
今、生きている世界を不思議の国に感じる人々、ということだね。
僕自身は不思議の国の住人ではなけど、無意識に興味、関心があってそれらの人々が無性に愛おしい。
常に不安と好奇心を抱きながら、自分の経験を通じて世界を描いていく住人。
描き出される世界と自分の世界のズレに悩みながら日々を過ごしている迷い人。
アルバムでは、自由にスーパータレントを発揮し、他のメンバーと連携し、自分の役割を果たし切る中で迷い苦しみながら自分以外の世界と向き合う世界を演じること。
でも、その世界を誰も知らない・・・。
チック・コリアのMAD HATTERからDear Alice
Good Afternoon,
My dear Alice.
Please, don't think I have malice.
But, your world of pretend、
Will most certainly soon end.
This is Alice,
Please, don't think I have malice.
My new world is so real It is you who cannot feel.............
不思議の国の住人へ