グーグルでは、管理職の質を上げるために「オキシゲン・プロジェクト」を立ち上げ、データ解析を行ったのち、いかの8つのマネジャーの重要な行動と3つの陥りやすい罠を表出し、活かしています。
この手のものは、原文のほうが正確です。
In order of importance the 8 top behaviours of managers are:
1.Be a good coach
2.Empower your team and don’t micromanage
3.Express interest in team members’ success and personal well-being
4.Don’t be a sissy: Be productive and results-oriented
5.Be a good communicator and listen to your team
6.Help your employees with career development
7.Have a clear vision and strategy for the team
8.Have key technical skills so you can help advise the team
In addition they identified 3 key manager pitfalls:
1.Have trouble making a transition to the team
2..Lack a consistent approach to performance management and career development
3.Spend too little time managing and communicating
http://rapidbi.com/google-project-oxygen-8-point-plan-to-help-managers/ より
メンバーと、メンバーの今・未来に対して積極的で、対話を行い、具体的かつ明快な意志と仕事のツボを抑えているマネジャーがグーグルの目指すマネージャーの姿であるということです。
また、チームを放置したり、優柔不断な指導育成、管理や対話に時間を割かないといった落とし穴があると言っています。
資質要素に分解すると、効力感、明朗性、安定性、関わる姿勢、聞く姿勢、表現するちから、的確さ、自身の価値観などでしょう。
一方、山本七平氏は著作「人間集団における人望の研究―二人以上の部下を持つ人のために」のなかで『近思録』から人望について、次のような九つの徳目「九徳」を身につけることを、その具体的な到達目標としていることを紹介しています。
1.寛にして栗(寛大だが、しまりがある)
2.柔にして立(柔和だが、事の処理が出来る)
3.愿にして恭(まじめだが、ていねいで、つっけんどんでない)
4.乱にして敬(事を治める能力があるが、慎み深い)
5.擾にして毅(おとなしいが、内が強い)
6.直にして温(正直・率直だが温和)
7.簡にして廉(大まかだが、しっかりしている)
8.剛にして塞(剛健だが、うちも充実)
9.彊にして義(強勇だが、義しい)
「九徳」が無いのは以下の状態です。
寛大で結構なのだが、しまりがない
柔和でありがたいが、なにも処理できない
まじめなんだが、とっつきにくい
事を治める能力があるいのだが、尊大で高飛車だ
おとなしいが、しんがない
正直・率直なのだが、冷たい
まかせっきりなのは結構なのだが、何もつかんでいない
一見強いんだが、内はからっぽ
強勇なのは結構だが、無茶をするから困る
「九徳」が人の有り様を概念的に述べているので、具体的にしようとすると、業務スキルや能力などに拡大して、都合の良い解釈がうまれてしまう可能性がありそうです。
対して、オキシゲン・エイトは具体的な行動を述べていますが、概念的に捉えるとシンプルに「人望」のあるマネジャーの姿が浮かんできて、それは、スキル、能力志向ではないことが良くわかります。
オキシゲン・エイトは人望に至る行動と言ってもよいのではないでしょうか。
しまりがないのは愛嬌ということで・・・