私にとってのクリティカルインシデントは前職で経営の一端を担っていたときに起きた、メインバンクの破綻です。事業は製造卸売業だったのですが、商品を準備し、納品し、返品があり、売上が入金される(返品が多いと下手をしたら返金)というビジネスサイクルを回すためには、そのサイクルを支える資金的背景(仕入れ資金と売上の回収期間の資金捻出)が必要になります。それは、手持資金と仕入れにおける支払い猶予(買掛)と銀行の融資で賄われます。銀行にとって融資とは信用を与えること、つまり与信業務です。
キャリアのスタートを銀行員で始めた関係上、与信側の考え方にかんする知識は持ち合わせていました。入行(銀行の場合、入社ではなく入行と言っていました)直後の新入社員研修で「信用創造」という表現で銀行の社会的役割を教わった記憶があります。銀行の内情に関して、最近「倍返し」で人気のTVドラマ、「半沢直樹」でも描かれています。「当たらずしも遠からじ」といった印象です。
銀行では前述のビジネスサイクルの確からしさと融資が回収出来ないリスクを判断して与信が行われます。昔は、人を見て判断するケースも多かったですが、今日では、客観的指標によってリスクマネジメントをしているようです。ですので、条件が揃わないと与信が行われません。
さて、銀行の破綻とは、ビジネスサイクルを回す資金的背景が崩れることを意味します。要するに事業が回らなくなる可能性が高まるのです。これは衝撃的でした。個別の商談の話ではなく、事業そのものの基盤を失う印象です。
メインバンクの破綻というクリティカルインシデントでの学習は、健全な財務体質の重要性です。誰の手も借りずに事業を行うことは不可能ですし、また、それは逆に環境から孤立するガラパゴス化リスクを増大させますから、事業における自己責任性と外部とのホリスティックな関係性の両面から財務体質を常に維持、改善することが極めて重要であることが身を以て理解できたのです。
このような学習は、正解のない課題を良設定課題に変えます。課題を解決する条件が決まるものです。一方で、良設定課題化には課題解決を硬直化させる可能性があることも考えるべきでしょう。
流れにすると以下の通りです。
クリティカルインシデント→学習→課題解決の条件設定→プロアクティブな適応(もしくは過剰適応)
そして、脱予定調和とは、条件設定の解除であると言えるかも知れません。
このような学習は、正解のない課題を良設定課題に変えます。課題を解決する条件が決まるものです。一方で、良設定課題化には課題解決を硬直化させる可能性があることも考えるべきでしょう。
流れにすると以下の通りです。
クリティカルインシデント→学習→課題解決の条件設定→プロアクティブな適応(もしくは過剰適応)
そして、脱予定調和とは、条件設定の解除であると言えるかも知れません。
クリティカルなトゲトゲ













