それら組織の目的や目標は厳密には固有のものです。
ところが組織を横断的に見渡すといくつかの共通する規範を発見することが出来ます。
規範のひとつが「公正さ」です。
その「公正さ」は、社会の公器としてのものから組織内でのみ成立するものまで様々ですが、エントロピーの増大(乱雑さ)を防ぐ効果があります。
では、どうやってエントロピーの増大を防いでいるのでしょうか。
2つの機能が考えられます。
1.プロトコルとしての機能
2.閾値としての機能
1に関しては、組織内外との疎通を行うためには、共有されているプロトコル、情報交換手続きが必要です。特に互恵関係を成立させるためには、文脈まで含めたプロトコルが必要であり、特定のステイクホルダーを不利な立場にしないという「公正さ」はその代表例です。
2に関しては、常に組織内に発生しているゆらぎが一定水準を越えたときに意味化する役割です。逆に一定水準を超えなければゆらぎを消す役割も果たします。例えば、ステイクホルダーが不平等を感じることにより発生する不満をその強さ、大きさによって問題化する、もしくは、問題化しない機能を「公正さ」が果すのです。
ドラッガーは著書『プロフェッショナルの原点』の中で以下のように語っています。
経済にかかわる「エントロピーの法則」を
打ち破ることにある
どうやら、「公正さ」は、組織や組織が属する社会をカオスの縁の留める役割を果たしているようです。
ゆえに、組織は「公正さ」を規範とするのでしょう。
秩序とカオスの縁
