おそらく通りに面した場所は商店など大きな商いに場所を占められていて、それら商店で稼ぐ人たちの腹を満たす、旨くてボリュームのある食べ物が「洋食」だったのだ。
とんかつやオムライスなどメニューが代わり映えしないのは皆、それが好きなのだから仕方ない。
要するにハイカロリー。
酒を飲んで憂さを晴らす酒場と違い、洋食屋に来る人は、腹一杯、おかずとご飯が食べたいのだ。
人形町にもそよいちという洋食屋がある。
この店も裏道に面している。
詳しい経緯は知らないけど、交差点近くにある洋食 キラクから別れて出来た店らしい。
キラクと違い、広く綺麗な店は全席カウンターのオープンキッチン風である。
下町の洋食屋さんといえば見えないところで調理をして運んで来てくれる店が多いなか、珍しいのかもしれない。
キラクも同じスタイルだけど狭く汚い定食屋風なところが違っている。
洋食屋でハイカロリーな食事をとることは、育ち盛りの子供や若者は別として、肉体労働が減った今日においては健康に良くないのかもしれない。
でも、外でご飯を食べるときはとても魅力的な存在で、裏道にある洋食屋を見つけると何だか気になってしまうのだ。
これは、とんかつ村井
