2013年10月31日木曜日

中途半端な心地悪さという財産

「その科学が成功を決める」(リチャード・ワイズマン博士 著)という本の中に、「先延ばし癖を克服する方法」とい一節がありました。個人的にも思い当たることがある解決策なのですが、要は、「とにかく少し始める」というものです。困難な仕事を推進するうえでも有効な方法だそうです。

なぜ、この方法が有効なのかというと、何かを手がけている中途半端な状態だと脳はそのことを良く記憶しているからだそうです。発見の手掛かりは、飲食店のウエイターがオーダーが出揃うまではオーダー内容を良く記憶しているものの出揃った瞬間に全て忘れているのを見た研究者の観察だそうです。その観察力もすごいですが、そう言われれば、思い当たる節もあります。

例えば、プロジェクトの中で分析を行う際、何をどうしてどうやって、と非常に良く覚えていますが、一旦、納品が終ってしまうと、データの構造や手順を思い出すのに苦労します。

脳は身体が活動していないときでも「デフォルドモードネットワーク」と呼ばれる活性を持っていて入力された様々な情報の処理を行っているそうです。そのような意識の下の脳の機能によって、私たちの活動の多くが支えられており、推察ですが、ウエイターの記憶もその仕組みに拠るものなのではないでしょうか。

さて、中途半端な状況や状態にあるとき私たちは心地悪く感じます。なぜ、そのように感じるのか解りませんが、脳が活性化しているサインだとしたらそれは、有り難い出来事なのだと思います。「居心地の悪さ」から経験学習が進むプロセス同様、「やりかけ」も事を進めるうえで重要な要素なのでしょう。


By the way, On the way