2013年8月28日水曜日

共感するのは感情でなく感性で

抗不安薬のなどの薬の成分が環境にじわじわ影響を与えているようです。体外に排出された成分は水を通じて動物の身体に入ることで、例えば動物の活動性が低下するそうです。医師が患者に薬を処方をするときそこまで考えることは少ないかと思いますが、このように、私たちの生活が変わることは、実は環境も変えている事実を理解する必要があります。

これは、決して悪い(と思われる)影響だけでなく、良い影響もあるので常に悲観的に考えるべき問題ではありませんが、悪い影響が出てることに関しては放置してはいけません。

例えば組織におけるネガティブな感情の伝播。感情は伝播します。本人が意図しなくても周囲は影響を受けています。

ハーバード大学医学部(Harvard Medical School)のニコラス・クリスタキス(Nicholas Christakis)教授と、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)のジェームズ・フォーラー(James Fowler)教授による共同研究では、「誰かの幸福感に変化が起きると、「幸福」または「不幸」な人々の社会的また地理的な集団が形成される。つまり、幸福感や充足感は個人がそれぞれに感じるだけのものではなく周囲にいる他人に影響される」というもので、「他人の感情は、同居人よりも隣人や友人からのほうが伝染しやすく、職場では幸せな同僚がいても影響を受けない。これは、社会的状況が感情の伝染を抑止している可能性があるのではないかと考えられている」とのことです。

感情の伝播は「共感する力」によるものだと思いますが、「共感」は現代において大切なキーワードです。経営理念への共感やマーケティングにおける共感など、組織の内外において共感作りが進められています。フェースブックは「いいね」で共感を見えるようにしました。

さて、組織における感情の伝播は、ネガティブであってもポジティブであっても醒めやすく儚いものではないでしょうか。例えば、カリスマ性を発揮した社長であっても業績が低迷すると途端に社内外での世論が変わってしまったりします。

それに対して感性による共感は、周囲の感情とは無関係です。ゆえに感情の伝播に竿をさすことが出来る、言い方をかえると自らが環境に与える影響を放置しない力になるのだと思います。また一度、感性による共感が生まれると、それは根強く、時を経ても蘇る共感であることも実感します。

先日参加したワークショップ内で、感性による共感とは、「自分の五感との対話」ではないか、と気づきました。視覚から入る情報に「良い、悪い」という判断を下すのではなく、「自分の五感はこんな受け止め方も出来るのだ」と自分に向き合い自分の軸(感性の軸)を作って行く作業は、まるで五感と対話しているみたいだったのです。

自分が環境をどう変えて行くのか、感性の軸をもっと研ぎ澄ます必要がありそうです。


まあるい感性 音はガシャガシャ 匂いはお米 味は?