2016年2月17日水曜日

日本人は生産性に変わってどんな信念を持つのだろうか

生産性・GDPは上昇しても所得の中央値は1990年代後半よりも多くの国では低くなっている状況をグレート・デカップリングと言うそうです。

かつて、労働における生産性の向上は、生活水準の向上と同じ意味を持っていました。

”生産性とは、何よりも精神の状態であり、現存するものの進歩
あるいは普段の改善をめざす精神状態である。

それは、今日は昨日よりも良くなし得るという確信であり、
さらに、明日は今日より優ると言う確信である”

      日本生産性本部ホームページ 生産性運動 より

この「生産性」への信奉は今日も強く現存していますが、バブル崩壊後に出生し経済成長を実感していない世代にとって、高度成長期に育った世代よりも「明日は今日よりも良くなる」意識は低いという調査結果もあります。

しかし、ひょっとしたら意識の変化は、バブル経済崩壊という日本固有の問題ではなく、世界的に広がるグレート・デカップリングの現れだったのかもしれません。

さて、AIの指数関数的進化が「明日」をより不安なものに変えています。

生産性が向上し、世界の富は増えるのに所得が増えない、さらには仕事が失くなる可能性が高くなると言われたら、多くの人が楽観的な気分ではいられません。

ただ、これまでの明治維新や戦後の復興を見るに「明日、私の知らない世界は良くなるかもしれない」と虚無感に浸っているほど日本人は弱くなさそうです。

そしてそこにはきっと、生産性に変わる新たな信念が存在しているでしょう。注目していきたいと思います。


明日は何によって良くなる?