2024年9月4日水曜日

本当の協働に必要なものドラえもん企業の本当。

産業組織における協働には生産性という信念が潜んでいるが、人と人との関係における協働では、生産性という産業的な信念を超える哲学が必要であることは、既に知られている。多くの企業がミッション、ビジョン、バリュー(MVV)を掲げているが、その哲学が産業組織の枠を超えない場合が多い。これらの企業の多くは、まるでドラえもんのようなMVV、「こんなこといいな、できたらいいな。」といった願望を掲げているが、実際には「うんと儲けて、時価総額を自慢したい」という産業組織にありがちな考え方が根底にある。

実際、哲学のない「ドラえもん企業」の特徴は簡単に見分けられる。組織構成員が哲学を語れずに辞めていくのだ。「なぜあの人が辞めたのか?」と思われるような哲学を持った人が去っていくのが特徴である。そもそも、MVVは価値観や信念に基づいた哲学の基礎の上に成り立つものだが、その基礎が欠けているため、建物が簡単にひび割れ、人が剥がれ落ちていく。特に外見に騙される人々は、早々に去ってしまう。地震のような大きな環境変化に直面すると、ひとたまりもない。要するに、ドラえもん企業では、組織構成員の協働は見せかけに過ぎないのである。