イベント後半のパネルディスカッションでは、中原淳氏:東京大学大学総合教育研究センター/准教授 ・東京大学大学院学際情報学府/准教授(兼任)、伊藤羊一氏:プラス株式会社 執行役員ヴァイスプレジデント、南章行氏:「ココナラ」を運営する株式会社ウェルセルフ代表取締役、岡本佳美氏:株式会社アム 代表取締役 NPO法人フローレンス 理事/創業期副代表、鈴木規文氏:株式会社オープンミートアップ代表取締役 事業創造オフィス「01Booster」、主宰 ・ モデレーター 国保祥子氏:静岡県立大学経営情報学部/助教・慶応義塾大学SFC/非常勤講師というパワーのある人の顔ぶれでした。
前半のプレゼンで中原先生から、ドラゴンクエストをメタファーに事業創造系人材の特徴として「経験値(知識・業務経験)」「仲間(人脈)」「地図(立ち位置)」というキーワードが紹介されました。(一週間前に思いついたと仰っていましたが、あれはきっと暖めていたメタファーだと思います。)
さて、パネルディスカッションがはじまるときに、モデレーターは、パネルディスカッションの枠組みとして理論と実践のフレームなどを提示をしました。ただ、このときパネラーの方々がちょっと戸惑った様子を見せたのが印象に残ります。その後の伊藤氏、岡本氏、南氏の自己紹介で場の戸惑い感はなくなり、パネルの冒頭は順調な滑り出しとなりました。それぞれが「経験値」を中心に語り終えた後、モデレーターが中原先生に意見を求めはじめたころからすこし様子がまたおかしくなってきます。思わず「無茶振り」という言葉が出たのです。パネルの前の講演で中原先生は「無茶振り」と言いましたが、それは聞き手に配慮し場を和ませる目的もあったと思います。一方、パネルの最中に出た「無茶振り」はその通りの「無茶振り」という軽い抗議の意味合いが感じられました。
そしてモデレーターは、残り時間を睨み、恐らくは話をもう一度軌道にのせようとして「仲間」というキーワードでパネラーに話を振ったところから迷走が始まったと感じました。それまで、話し上手な皆さんはお互いに牽制しあいながらバランス良く話していたのが、瞬間、皆、考え込んでしまったのです。というのもそれまでの話の中で、中原先生が提示した3つのキーワードの要素は入っていたように感じていたので、ある程度話が進んでいた段階で巻き戻す進行に聞き手だけでなく、パネラーの方も「ん?」となったのだと思います。
考え込む瞬間って面白い物で、天を仰ぐ人、下を見つめる人、焦点を失う人と姿は人それぞれですが空間に光明を探る仕草は一緒ですね。
その後は、司会乗っ取り、独壇場、時間超過、撤収時間に追われてラップアップ無しの早く出てください状態、と締まりないことになっていました。
実は、このようなことを自分もたまにやってしまいます。
多くは、商談や打ち合わせの際ですから、被害者は限定的なのですが、申し訳ない限りです。
自分のことも含めて考えてみると、
1.詰め込み過ぎ(言いたい事が多すぎる)
2.フルコース発想(手順オリエンテッド)
3.ラップアップ意識の弱さによる時間感覚の欠如(要するに、の弱さ)
に原因がありそうです。普段、時限で動かれる先生達は、ここら辺がとても上手なのですが、マルチタスク、差し込みあり、時間感覚欠如の中で仕事をしていると、「これも、あれも、どれも、ああしたい、こうしたい、どうしたい」「でも、ちゃんと進めないとだめだよね」「あれ、この会議何時まで?」となってしまいがちです。
昨日のイベントは、他者の時間をどう使うのか、もう一度考え直すきっかけにもなりました。
「他者の時間」という考え方
