2016年6月14日火曜日

事業目的だけに向かって創造性を発揮させることは難しい

創造性を発揮するには、創造的能力と創造的態度が必要です。

創造的能力とは、人が考えないような新しいことや、アイデアをたくさん思いつく能力ですが、保有する創造的能力の高さは興味関心の広さと関係しているようです。

要するにいろいろなことがつい気になる人なのです。

創造性に寄与する感性は広角レンズのようなもので、意識、無意識に広い画角の中から気になったものに目を向ける知覚特性が創造性に寄与するのでしょう。

さて、偶有性(ひらめき)は無意識の試行錯誤から生まれ、直感は意識化された経験の積み重ねの結果から生まれます。

創造的能力は無意識的であるのに対して、創造的態度は意識的です。

新しい物事や考え方は良いものだと考えてそれらを早急に判断することを避けます。

松下幸之助の有名な「やってみなはれ」は創造的態度です。

創造的態度とは遊びの一種であると考えられます。

遊びは、その活動そのものに内在する報酬を求める以外に、どんな動機によっても動機づけられない。「人間はなぜ遊ぶのか」M・J・エリス P36

創造的態度は、内発するものです。

創造性能力は開発でき、創造的態度も動機付けを行うことができます。

創造性は、環境によって強く左右される特性でもあるのです。

「ブレスト」「KJ法」「なぜを5回」「常に考える!」といった手法やメソッドによって仕事や事業を創造的に執行している企業やマネジメントは少なくありません。

しかし、創造性のベクトルは、幼少期の環境と形成される個性の向き不向き、強化されてきた過去の意識、無意識によって固有性があります。

それは、遊び方が千差万別であるのと同じです。

したがって、企業や組織の目的だけにむけて創造性を発揮させることは、短期間は可能かもしれませんが、恒常的には困難です。

任せておくと目的と異なったところで創造性を発揮しはじめてしまうのです。

ゆえに
「余計なこと言わずに、決まっていることをちゃんと守って仕事をしろ」
となるわけです。


内在する報酬