2016年6月9日木曜日

心からタダ(無料)を喜んでいるのはクリエーターだけ 無料モデルの意味を考える

最近では、グーグルのような巨大企業が無料でサービスを提供し、多くの人がそれを使っています。

もちろんカラクリはあるわけで、「タダほど高いものはない」という謂れもある意味では真実であると言えるでしょう。

しかし、ITの発展、進化を支えているのは実はこのタダのモデルです。

その最たるものが「オープンソース」と呼ばれる、自由に使っていいソフトウエアです。

「オープンソース」と言えど様々なライセンス形態があるのですが、Apach2.0は、特許権を明白にしつつも、商用利用もOKなライセンスで多くの企業や組織が用いているようです。

一方、コンシューマービジネスでも無料のモデルは沢山あります。最近ではLINEがその良い例ですが、日本の民放TVもこのモデルです。

しかし、コンシューマー向けの無料モデルには様々なカラクリがあって、広告が出たり、おまけに何かを買わせたり、酷いものでは個人情報を収集するためにやっているサービスもあります。

グーグルもデータを集めるために無料で様々なサービスを提供していますが、これはよく知られている話しです。

こうした無料サービスを使うコンシューマーに、サービスやサービス提供会社に対するロイヤリティは芽生えません。

飽きたり、新しいサービスが出れば乗り換えるだけです。

さて、話をもとに戻すと、物作りをする人にオープンソースはとても価値があります。

なぜなら、物作りにとって試行錯誤は避けて通れないからです。

上手くいきもしないものにコストをかけていたら、物作りは金持ちの道楽になってしまいます。

その時、助けてくれるのが「オープンソース」です。

今日のネットワーク社会を支えるOSのひとつにLinuxがありますが、これは、それまで高価であったUNIXというネットワークOSと同等のものを個人が作ろうとしたものです。

リリース当時に触る機会がありましたが、熱意を感じる一方、実装されていない機能も多く、おもちゃのような出来でした。

それが、多くの人のサポートを受け今日ではメインストリームなったのです。

そして、資金力のある企業が開発を手掛けたOSは、早々に消えていきました。
皮肉なものです。

オープンソースは、物作りをする人にとって、便利なだけでなく、希望でもあるのです。

街角の無料ティッシュで捕まえて、挙句には数十万する似非羽毛布団を売りつけるキャッチセールスみたいな無料アプリとオープンソースは明らかに異なるものです。

まず、無料モデルを考える時には、それが撒き餌なのか、それとも、クリエーターを刺激するものなのかを見分ける必要があります。

そして、オープンソースによってどんなベネフィットを生み出すのかを考えずして、無料モデルを考えることはナンセンス極まりないでしょう。


自然はタダで気づきをくれる