もちろんカラクリはあるわけで、「タダほど高いものはない」という謂れもある意味では真実であると言えるでしょう。
しかし、ITの発展、進化を支えているのは実はこのタダのモデルです。
その最たるものが「オープンソース」と呼ばれる、自由に使っていいソフトウエアです。
「オープンソース」と言えど様々なライセンス形態があるのですが、Apach2.0は、特許権を明白にしつつも、商用利用もOKなライセンスで多くの企業や組織が用いているようです。
一方、コンシューマービジネスでも無料のモデルは沢山あります。最近ではLINEがその良い例ですが、日本の民放TVもこのモデルです。
しかし、コンシューマー向けの無料モデルには様々なカラクリがあって、広告が出たり、おまけに何かを買わせたり、酷いものでは個人情報を収集するためにやっているサービスもあります。
グーグルもデータを集めるために無料で様々なサービスを提供していますが、これはよく知られている話しです。
こうした無料サービスを使うコンシューマーに、サービスやサービス提供会社に対するロイヤリティは芽生えません。
飽きたり、新しいサービスが出れば乗り換えるだけです。
さて、話をもとに戻すと、物作りをする人にオープンソースはとても価値があります。
なぜなら、物作りにとって試行錯誤は避けて通れないからです。
上手くいきもしないものにコストをかけていたら、物作りは金持ちの道楽になってしまいます。
その時、助けてくれるのが「オープンソース」です。
今日のネットワーク社会を支えるOSのひとつにLinuxがありますが、これは、それまで高価であったUNIXというネットワークOSと同等のものを個人が作ろうとしたものです。
リリース当時に触る機会がありましたが、熱意を感じる一方、実装されていない機能も多く、おもちゃのような出来でした。
それが、多くの人のサポートを受け今日ではメインストリームなったのです。
そして、資金力のある企業が開発を手掛けたOSは、早々に消えていきました。
皮肉なものです。
オープンソースは、物作りをする人にとって、便利なだけでなく、希望でもあるのです。
街角の無料ティッシュで捕まえて、挙句には数十万する似非羽毛布団を売りつけるキャッチセールスみたいな無料アプリとオープンソースは明らかに異なるものです。
まず、無料モデルを考える時には、それが撒き餌なのか、それとも、クリエーターを刺激するものなのかを見分ける必要があります。
そして、オープンソースによってどんなベネフィットを生み出すのかを考えずして、無料モデルを考えることはナンセンス極まりないでしょう。
自然はタダで気づきをくれる
