そしてこのところテレビで蜷川さんの病気でありながら仕事に向き合う姿が特集番組として放映されています。
昨年秋に蜷川さん演出の舞台を観劇し感動した記憶もあり、強い関心を持って番組を視聴しました。
さて、番組を通じて感じたのは、類い稀な才能、強いこだわり、もっと良い演出家になろうとする執念、それと温かい人間性です。
そして、この4つが亡くなる直前まで、現場に立ち、現場に行けなくなっても枕元に脚本を置くほど生命と仕事を一つのものとさせたのではないかと思いました。
まさに、「生涯現役」で人生の幕を降ろされたと言えるのでしょう。
少しわかり易く言い換えると、生涯仕事をし続けることとは、「自分の弱さを知りながら、自分が身を捧げられるテーマにより強く、決して燃え尽きずに向かい合う」ということなのかもしれません。
自分の時間を生きる主体であり続ける、すなわち「死なないための仕事」ですね。
燃え尽きることを前提とし制度化した社会の限界性を目の前にして、誰もがそれぞれの「死なないための仕事」を考える時期が到来しているのではないでしょうか。
とびだす紫陽花
