2020年1月17日金曜日

大学生は経験のためにどう戦っているのか

エドワード・S・リードは、著作「経験のための戦い―情報の生態学から社会哲学へ」の中で、直接経験が失われていく現状を取り上げている。

確かに、現在僕たちは「検索」によって行動を決め、試行錯誤を減らしている。

例えば、婚活も20代は4人に1人がスマホに婚活アプリを入れて使っているそうだし、実際にそれで相手と出会っているのだそうだ。

では、なぜアプリを使うのかと言えば、先日、NHKの番組で行ったインタビューでは、「結婚相手との出会いを合コンや友人の紹介ではどんな人が来るのかわからないので全く期待しておらず、もっと効率的に結婚する相手と出会い、それ以外の時間は自分磨きに使う」とのことだった。

特に「相手のことを知らずに合うことは面倒で、アプリにはすでに相手の情報が揃っていて相手を知ることが出来る」というのは思わずなるほどと思ったね。

この話、それほど違和感ないし、この話を若い人に聞くと、実際、そう言う人は普通だそうだ。

僕も合コンとか友人の紹介は経験が無いので別に「それらの経験のための戦い」が必要だとも思わないけど、知らない相手が面倒であったり、リスクと感じていることに関しては、間違いなく経験を失わせる一因だと思う。

一方、ここ数日、僕が仕事で行っている大学生へのインタビューでは、初対面の人たちから大きな刺激を受けて、それまでの固定概念を変え、さらなる一歩に向けて踏み出していることがわかった。

もちろん、そうなるきっかけにはいくつかの条件や状況があるのだけど、それらを上手く使っていた。

そして、経験の後にはさらに条件や状況をより上手に使えるようになっていた。

そういう大学生だからこそインタビューにも応じてくれるのだろう。


その大学生たちは、自分自身、大きな変化を感じているし、僕からは、それはこれからも続く人間としての成長プロセスのスタートをきったところに思えたから、彼らの今後の成長が本当に楽しみなのだ。


おそらく、誰にでも「何か始めたい、やりたい」と「面倒くさい、不安だ」の葛藤があっる。

ITを使えば「面倒くさい、不安だ」を低減できるのだけど、それはアルゴリズムや誰かのデザインの虜になることなのかもしれない。


いくつかの条件や状況を使って答えを生み出し、そして自らの葛藤に打ち勝って成長に繋がる未来につながる未知の経験を開く。

インタビューをした大学生たちはこうやって成長の扉を自ら開いていたのだよね。


大切な時期の大切な経験とは