2020年7月20日月曜日

僕のナラティブ2020

ナラティブ(物語り)には数多くの研究がありますが、簡潔に表現すると「ナラティブは矛盾や葛藤を内摂しながら状況の全体をまとめあげるという特徴をもつ理解・思考・コミュニケーションの形式」(川端、藤井 2013)です。

ナラティブは「出来事を,意味に満ちたやり方で結びつける明確な時系列を持ち,一定の聴き手に対して,世界の存在や人々の経験についての洞察を提示するような言説」(Hinchman & Hinchman)であり、
・時間性をもつ(chronological)
・意味に満ちている(meaningful)
・社会的に作られ共有される(social)
の3つの本質的な特徴(Elliot)を持っており、「始まり-中間-終わり」あるいは「過去-現在-未来」といった時間軸を持った言語的表現(川端、藤井 2013)によって、単に語り継がれる「物語り」としてだけでなく、シナリオ・プランニング( Foresight)として企業や自治体で未来への戦略策定にも使われています。

これは僕が2016年5月に書いたブログの抜粋だ。

先日、最近人材開発の領域でナラティブがトレンドだと聞いたので昔のブログを検索したところ4年前に書いていた。

もちろん、「ナラティブ」の歴史はずっと古く、僕が書いた時にはすでに多くの研究成果があってそれを引用したものだった

さて、映画ではよく、リメイク版や続編があって、最近だと「ブレードランナー」が「ブレードランナー2049」として観客を集めていたよね。

時代背景も、撮影技術も変わるから、続編の内容も当然変わってくる。

僕がナラティブに注目したのは、AIの進化に伴う一人称研究からなのだけどあれから4年経ったナラティブ2020はどうなったのだろうか。

今宵はそんなことが少し気になっている。

AIは4〜5年前のようなブームは去って、やっと万能ではなく可能性と限定性を縦分けた議論が行われるようになった。

ナラティブは先日の話ではカウンセリング場面だけでなく、より積極的に用いられようとしているのかもしれない。

僕は4年前はナラティブに関して「意味性と共有」による「説得」を取り上げたけど、その後はビッグデータなども含めた定量分析と質的な定性分析の接点の1つ、大きな物語と小さな物語の往還にナラティブの可能性を探っていて、それが僕のナラティブ2020なのかもしれないね。



10年前の今日の物語り