一橋大学の楠木教授によれば、ストーリーとは配列でなく順列であって、空間的広がり+時間的奥行き、なのだそうだ。
さて、映画には必ずストーリーがある。
色々な出来事が、様々な場所と時間の経過とともに描かれる。
リュック・ベッソンの「96時間」では、96時間で娘を救い出すという時間軸の中、色々な場所で戦いが繰り広げられる。
しかし、映画は96時間を2時間に圧縮したものではない。
父娘の愛情とすれ違いなどが描き出され、そしてエンディングに向かっていくのだ。
それは、「ストーリー」でなく「ストーリーテリング」だからね。
「ストーリテリング」で大切なことは、受け手の心をがっちりと掴むこと。
「ストーリー」から離れられないようにする「テリング」なのだ。
そのためには「共感」がキーワードになるらしい。
僕の犬がテレビに出たとき、編集後の放送をみて驚いたは僕の犬が「くいしん坊」になっていたことだった。
僕は番組への応募、収録の時にひとことも「くいしん坊」と言ってないのに、である。
プロデューサーが番組視聴者の共感を得るために行なったのが「くいしん坊」の演出だったのかもしれない。
「賢い」でも「かわいい」でもなく。
で、ね。どうやら「共感」の風呂敷で「ストーリー」を包んだものが「ストーリーテリング」であるようだね。
そりゃ、食べるのは大好きだけど
