2020年7月27日月曜日

「制度の奴隷」とならない「個性」を考えよう

組織は人間によって作られるものであるが、ひとたび、それが形成されると、それは社会的行為を拘束する枠組みとして機能するようになる。被造物が神化されると、人間は「制度の奴隷」に成り下がる。組織と環境 青沼吉松 三田学会雑誌Vol.76 慶應義塾経済学会

1983年に発刊された三田学会雑誌に掲載された文の一節だ。

組織には秩序が必要で、その秩序を生み出す規則や規則に基づく権限体系は必須である。

一方で、それらが神化されてしまうと人間は「制度の奴隷」になってしまう、と厳く述べられているのだけど、僕は非常に重い言葉だと思う。

例えば現在、企業のコンプライアンス、ガバナンスに対する社会の目は厳しくなる一方であり、その中で組織運における規則と権限はその根幹を成しているからだ。

神化とは少し違うのかもしれないけど、組織構成員にとってみれば組織の秩序だけでなく社会の一員として組織が果たすべき倫理基準も含めて準拠しなくてはならないものは増える一方だよね。

特に法整備がまったく追い付いていないSNSの問題、今回の新型コロナウイルスのように未曾有の出来事など組織を取り巻く環境はどんどん複雑で予測できなくなっている。

その状況に対応するために規制と権限がより強化されることはすでに実証済みであると言えるかもしれない。

で、ね。僕の師である青沼教授は「制度の奴隷」化を回避するのが「個性の核心」であると記しているのだけど、僕たちは大きな災難に直面しながら高度にそして複雑に進化する社会における「個性」とは一体何なのかしっかりと考えないといけないよね。


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