南硫黄島にコダマという小さなカタツムリがいるそうだ。
どうやら遠く北海道から渡り鳥にくっついて南硫黄島まで来てそこで多様な進化を遂げているらしい。
南硫黄島は東京都小笠原村に属すのだけど、上陸が禁止されているので調査でしか人が来ない、文明という人類の汚染から隔絶された孤島だ。
調査に参加した学者によれば、コダマは似た他のカタツムリと異なる進化を遂げている。
そのような違いがなぜ起きているのだろうか。
そこに進化の謎が潜んでいるのかもしれない。
さて、僕たちは置かれた環境と共にある。
環境から切り離して僕たちが存在するわけではない。
僕たちは環境から学び、適応し、淘汰され、変容し、進化する。
進化する主体は僕たちのように思えるけど、進化の源にある学習は状況に埋め込まれているのだ。(状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加 ジーン レイヴ , エティエンヌ ウェンガー )
南硫黄島のコダマを見れば一目瞭然だよね。
最近の研究では、後天的に獲得された学習行動はRNAを介して子孫に遺伝するのだそうだから、僕たちが思っているより進化は日常的なことなのかもしれない。
一方で、進化しない種もある。
人も然り、だ。
もし、進化と学習の違いが遺伝するか否かあるのだとすれば、世代交代という生命の戦略は利己的な生存戦略には無い、進化の鍵なのかもしれないね。
生存戦略と生命の戦略