2022年12月26日月曜日

実力とは何かメッシシリーズ第4回。

 先一昨日一昨日昨日とワールドカップのスーパースターメッシを題材に認知科学的にその素晴らしさは何なのか考察した。結論としては身体知と状況のメタ認知から瞬間的に創発するプレイであると導いたのだけど、メッシもエムバぺもワールドカップに入る前から評判が高かったことを考えると期待の背かない実力を持っていたと言えるのだろう。では実力って何?という問いが今日のテーマなのだけど。身体知は鍛錬と経験のの賜物で身体化された知識によるマルチモーダルネットワークがその実態だろう。一方、資格情報による状況のメタ認知はルックアラウンドだ。このルックアラウンドはかつて日本代表で活躍した中田英選手でも注目されていた、顔を上げ常にピッチを見渡し、攻撃に有効なスペースを見つけ出す中田選手のプレイぶりは当時話題になっていたよね。メッシはこのメタ情報に呼応するマルチモーダルネットワークが卓越しているのだ。そしてスーパープレイが創発する。ここに至って実力の姿が見えてきた。状況をメタ認知する認知機能と経験と鍛錬によって作り上げられた身体化された知識が状況に瞬時に呼応するマルチモーダルネットワークの創発これがメッシやエムバぺなど超一流の名手の実力の実態なのかもしれない。




マルチモーダルネットワークについての余談

僕運動音痴ではなかった、運動で秀でたところは無かった。そんな僕でも高校1年の時体育のの授業のハンドボールであった出来事は鮮明に覚えている。指導教員はクラス担任でもあったかつて代表選手にまでなったことのある実力者だ。試合中その教師が入ったチームにいた僕は教師が敵ゴールに向かってドリブルをはじめた瞬間パスが来る予感がして。教師の右後ろを追走した。そして予感通りに教師からノールックパスが来た。教師は僕が追走していることをメタ認知していたのだ。そして僕はそのパスを受け絶好のゴールチャンスに遭遇した。しかし決めることは出来なかったけどこの予感、試行、結果この一連の経験は身体化された知識として僕のマルチーモーダルネットワークに蓄えられていて40年を経た今でも記憶として引き出せるものだ。このように身体化された知識はマルチモーダルネットワークに蓄積され僕たちの創発の重要なリソースとなっている。特徴は経験した知識として外化(言語化)することも出来るものなのであるということである。