2021年2月27日土曜日

障がい者とその家族

 僕の兄は障がい者だった。

三男坊なので一番上の兄、がね。

もちろん、僕は産まれる前に話なので親から聞いたことしか知らないけど、分娩の際にスムーズにいかず時間が掛かったことがその原因だったらしい。

僕が物心ついたときその兄は障がい者だったのでなぜ?とは親みたいには思わなかったけど、両手の指先は第2関節で曲がっていて、腰もすっと伸びな姿勢はやはり普通ではなかった。

分娩の際の影響なのかその後に受けたいじめが原因なのかそもそものものなのかわからないけど、自閉的な傾向も強かったのだと思う。

結局、その兄は社会に適応することが困難だったのだ。

つまり、他者の求めに応じて振舞うことがとても苦手だったのだろう。

昨今、大人の発達障害が取り上げらるけど他者の目腺や感情に応じられないことが障がいだとすれば、これはとても身近な問題なのだと思う。

他者がどう感じるかわかっていて酷い態度をとる人も含めてね。

僕の母親は障がい者である長兄を愛しながらもずっとひけ目に感じていたのだと思う。

障がいと感じるのはロゴス(理論)の世界であってピュシス(自然)にその概念は無い。

だから、母親はロジカルな人だったのかもしれない。

いずれにしても、生存形式が保障されていない(ベーシックインカムがない)欲望と闘争(ロゴス)と科学的唯物主義、AI万歳の社会においては障がい者の異端扱いとそれに苦しむ家族が無くなることはないのかもしれない。


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