アメリカドラマって、警察ものか病院ものが多い、その病院ものの中で外科部長が暴漢に襲われて、一命は取り留めるものの、術後余命に配慮した手術により下半身が麻痺してしまうという話があった、工夫を凝らしてなんとか懸命に復職に取り組む外科部長に対してその上司は以下の用に言い放つのである 「君は元の外科医に戻ることは出来ないしかし、これからどんな外科医になるかは未知数だ」。脳出血で片麻痺になった筆者にとっては、とても、他人事とは思えない台詞だった。もちろん筆者は医師でも当然外科部長でもないけれど、障害を負って思うことはやはり元に戻りたいという望みである。筆者のような後天的障害者は、障害を負う前の健常な状態の記憶があるので、どうしたって全てが普通に行えていた以前の状態に戻りたいと願うのである。しかしそれは残念ながら叶わない、コロナウイルスのような感染症であれば、治療によって完治して元通りに戻れることもある、ただコロナでは後遺症に苦しむ人も少なくないという、いずれにしても、病気を罹患して元に戻れるか否かは神のみぞ知ることなのである。
しかし、後遺症を負いながらもその先の人生には無限の可能性が秘められているのも事実だ。
そのこと自体は間違いないが
当事者にとってはそんなに簡単に前向きにマインドセットできるわものじゃない。
後遺症を抱えて生きるということはそれだけで、辛く苦しいものだからである。
前向きのマインドセットを持つにはまず第1段階として障害や後遺症を負った自分を受け入れる自己肯定7からはじまるようだ。実は0段階として、社会の異物といった自己の存在否定がある、自己肯定は理不尽を受け入れて折り合いをつけるということでもある。
明るい未来のビジョンを描けるのは遥かその先なのである。ドラマのなかでも、元外科部長は恨みつらみしはじめるようだ、背負いきれなくなると誰かのせいにしたくなるそれが人間と言うものだ。でも、結局は自分らしくいきることしか出来ないのだと悟るのだけれどね。
