2024年7月5日金曜日

AIの噓AIの時代の専門家の価値とは

 生成系AIが嘘をつくことは知られているが人間のウソにも悪意のウソと優しいウソがあるようにAIのウソにも完全な間違い情報と思慮が足りない情報がある。思慮が足りない情報とは、専門家が行うような統合的な判断による結論でなく表層的な結論を導くものだ、例えば医師や療法士などの専門家は、効果だけでなく弊害にも思いを馳せる。要するにメリットデメリットの清濁併せて考えるが、AIは下手をすると、清のみを集めてくる場合があるのだ。要するに間違ってはいにけれど、思慮が足りないよねというケースがあるわけだけれども、生成系AIに答えを求めている場合飛び付いてしまいかねない。やはり専門家に聞かないとだめだよねというオチになるのだけれども、専門家の判断は直接的な問題解決だけでなくそれによって生じる可能性がある問題も同時に解決すべき問題と捉えている、つまり、問われていないことにも答えるのが専門家なのである。AIが尤もらしさから答えを導くのに対して専門家はあり得る事も含めて答えを導くわけだ、まあそういった専門家の判断も学習出来ると言えば出来るのかもしれないが、そこには人間とAIの根本的な違いがある、AIは答えを導くのに多くのデータからの学習を必要とするのに対して人間は、少ない情報、情報が欠損したデータからも答えを導ける閃きや直感という心の働きが人間にはあって、専門家の閃きや直感から導かれる答えはかなり的確なのである。閃き認知科学によるとひらめき は 突然 訪れる かの よう に 語ら れる こと が 多い。 しかし ひらめき は 練習 による 変化、 発達 による 変化 と 同じ、 つまり 多様 で 冗長 な 認知 リソース と その間 の 競合 による 揺らぎ が、 それ が 実行 さ れる 環境 と 一体 となり 創発 さ れる。 そして その 過程 の 大半 は 無意識的 に 進む。( 私 たち は どう 学ん で いる のか 創発 から 見る 認知 の 変化著者   鈴木 宏 昭より)鈴木宏昭. 私たちはどう学んでいるのか ――創発から見る認知の変化 (ちくまプリマー新書) (). 筑摩書房. Kindle 版.より

  生成系AIの進化に伴って多くの専門職が無くなるとも言われるが、多様な場数を踏んで身体化された多様で冗長な認知リソースとその間の競合によるゆらぎを生み出せるのが専門家の真髄なのである。