2013年4月2日火曜日

人事のなかのアートと科学

前に、メガバンクの部門人事企画ご担当の方とお話をした際に、本部人事の仕事ぶりをアートと表現していました。一方、私は人事課題に対して科学的なアプローチを提案していたのでかみ合わないなぁ・・・というのがそのときの実感でした。

さて、何をもってアートであり科学なのでしょうか?

アートと科学、実は二項対立的な表現ではなく、「いずれも想像力と直感を必要とする仕事」(「キュレーション 知と感性をゆさぶる力」長谷川裕子著 P.30)であり、池上高志さんのように科学とアート両方の世界で活躍される方がいらっしゃいます。

前述の「キュレーション」のなかで、長谷川さんは、

アート・・・100回実験して100通りの結果
科学・・・100回実験して100回とも同じ結果

と述べていらっしゃいます。

これを、人事の仕事に重ねてみると、一人ひとりの個性を重んじて関わり育てる、というのはアートに近い感覚ですし、成果を出す行動(コンピテンシー)は科学的なアプローチに思えます。

であればレベル感は別として、人事のなかにアートと科学はすでに共存しています。


アート・・・人にあわせた100通りの育成、100通りの働き方、100通りのキャリアデザイン
科学・・・客観的でぶれのない評価、ぶれのない採用、ぶれのない異動配属

悪くないですね。一人ひとりと向き合いつつも真理を探求し組織力の向上が図れそう。
逆にするとどうでしょう。

アート・・・人によって変わってしまう100通りの評価、100通りの採用、100通りの異動配属
科学・・・硬直的で一辺倒のみんな同じ育成、みんな同じ働き方、みんな同じキャリアデザイン


あれ?・・・これは、不味いですね。




足元のハートが見えていますか?