2019年6月11日火曜日

西洋箪笥から引き出されるもの

会社に向かう道すがらに時折、個展などが開かれる小さなギャラリーがある。

非常に古いビルなのでそれだけで趣があるのだけど、通りに面したそのギャラリーは壁面も天井も打ちっ放しのコンクリートが白く塗装されていて、まあ、いい感じです。

そのギャラリーの奥には木製の西洋箪笥が置かれている。

その西洋箪笥には小さな引き出しが横7段、縦5段で計35個並んでいる。

この小引出しの西洋箪笥を見ていると、引出しを作る、中身を入れて仕舞う、中身を取り出す、という3つの機能が備わっていることがわかる。

4つの引出しは半開きなので、建て付けが悪いのか、仕舞うところなのか、取り出すとこなのか、見ている側に色々なイマジネーションを与えてくれるね。

これがもし、全部しまっていたら、何かが整理され収納されているものだし、全部開いていたら、泥棒が中身を盗んだあとにも思える。

そう、小引出しの西洋箪笥には、その凝縮性とは別に「引出し」が僕たちの想像を駆り立ててくれているのかもしれない。



存在感