養老孟司さん著作「自分」の壁では、最後の方にメタメッセージという重要な概念が出てきます。
人間の脳は、勝手にメタメッセージを作ってしまう強い癖を持っています。一般化してしまう、とも言えます。
養老孟司. 「自分」の壁(新潮新書) (「壁」シリーズ) (Japanese Edition) (p.144). Kindle 版.
個々の情報を集めて膨大な量の情報が集まると情報の受け手側は勝手に別のメッセージを取り入れてしまうのです。暗黙の前提にしてしまう。情報過多になり、知らず知らずのうちにメタメッセージを受け取り続けていると、本当に何が大事なのか、そのバランスが崩れてしまうように思えますというのだ。ある意図をもって情報を膨大に集めればその意図がメッセージとして受け取られて暗黙の前提になってしまうというものである。これはとても怖いことだ。なぜなら暗黙の前提になってしまうのだからね。第2次世界大戦を招いたナチスのプロパガンダ、や大本営発表などはまさにその例であろう、だから報道が○○一色とかになった時は気をつけなければならない今のインターネット環境で言えばまとめサイトあたりは怪しい。そしてもっと怖いと思うのが協調フィルタリングといった。個人の嗜好を推察し情報をリコメンドするマーケティングテクノロジーだ、これはGAFAの得意技だよね、一度何か商品などに関する検索を行うとその後のポータルサイトは関連する商品やサービスの情報で埋め尽くされてしまう、何気ない行動がAIなどを用いた、解析不能なアルゴリズムによってメタメッセージ化されてしまうのだちょっとした好奇心が僕の前提を変えてしまうことになるわけで、おお、怖い。例えばヤフーのトップページに韓国における反日に関する記事が紹介されていたとしよう。興味本位でクリックしようものなら、実際僕のヤフートップは反日や嫌韓の記事のオンパレードになってしまた。嫌韓は、僕の前提になってしまうのだ。僕はマーケティングテクノロジーによって嫌韓に仕上げられてしまった訳だおお怖。アルゴリズムに気づいた僕はメタメッセージが隠されていそうな記事やCmはクリックしないことに決めた。最近は顔認識も含めて個人特定する技術もどんどん進歩しているから、インターネットを通じて配信されるメッセージはすべて受け手の前提に基づくものであると考えて間違いない、その前提は受け手の行動履歴からアルゴリズムによって作り上げられたものだその前提によって情報の受け手は前提を改変されていく。流行語大賞などもテレビからネットまでメディアが一斉に取り上げて今までそんな言葉使ったこともない人までがエモいとか言い始めるのだからメタメッセージになっているよね。
養老孟司. 「自分」の壁(新潮新書) (「壁」シリーズ) (Japanese Edition) (p.141). Kindle 版.