世界は「関係」で出来ている。これは組織論やコミュニケーション論ではなく量子論において語られている。現象と観測の間に何が在るのかを考えると情報とは現象そのものではなく関係から生み出されというのだ
温度計 で ケーキ の 温度 が 測定 さ れる。 測定 は、 ある 対象 物( 光子 や ケーキ) と 別 の 対象 物( ツァイリンガー や 温度計) の 相互作用 で ある。 相互作用 が 終わっ た 時点 で、 一方 の 対象 物 は もう 一方 の 対象 物 について の 情報 を 得る。 温度計 は、 焼い て いる ケーキ の 温度 に関する 情報 を 得る が、 これ は つまり、 温度計 と ケーキ に 相関 が ある という こと だ。 測定 が 終わっ て、 もしも ケーキ が 冷たけれ ば、 温度計 は 冷たい という こと を 示す( 水銀柱 は 低く なる) し、 ケーキ が 熱けれ ば、 温度計 は 熱い という こと を 示す( 水銀柱 は 高く なる)。 温度 と 温度計 は、 ちょうど 二つ の 光子 の よう に 相関 し て いる の だ。
カルロ・ロヴェッリ. 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論 (p.110). NHK出版. Kindle 版.
一見屁理屈にも思えるけれどこの考え方はあらゆる観測における真理である。常に測るということは対象物と別の対象物の相互作用であって対象物そのものの情報ではないことに留意すべきなのである。
