さて、そのなかに
”外部から仕事の依頼を受けたとき、依頼された内容に対応することが難しい場合でも、決して「できない」とは言わずに、対応可能なアイデアをどこまで出せるか、という姿勢で取り組む。”(前述、P175より抜粋)
という一節があります。
例えば今年のエイプリルフール企画で「企業がついたウソ、勝手に実現します エイプリルフールラボ」では「講談社さんのイカ型の電子書籍「iKA」を本当につくります!」とiKAを作りました。
まあ、これは依頼ではなく、勝手に、なのでちょっと前述のものとは違いますが、依頼されていなくても「できない」とは言わないその精神に拍手です。
以前、とあるお客様から、ある社員に仕事の相談をしたところ、「それはうちではできないですね」と言われましたと告白があり、おおいにショックを受けた経験があります。その社員に確認したところあまり意識無く、そのように言っていたようですが(余計に悪い)、「できない」という言葉は、関係を断ち切る黒魔法(闇の力)の言葉です。実際にできるか、できないか、といったことの前に決定的な印象を形成してしまうので、使うさいには覚悟しなければなりません。
もちろん、営業職は関係性ありきではありますが、よく、システム系の営業の方が、何でも「できます」と言ってしまうのは、不誠実ですので気をつけたほうがいいと思います。
ある種の言葉には、言葉のもつ意味以上に繋がりや広がりを閉じてしまう力があります。
大村はまさんは、生徒に「一生懸命がんばりました」とは言わせないようにしようというお考えだったそうです。これは、学ぶ姿勢において、この言葉が更なる学びを閉じてしまう言葉だからだそうです。つまり、「一生懸命がんばりました、もうこれ以上はできません」「一生懸命がんばりました、だからこれで褒めてください」と他者に同意を求めていることを大村はまさんは気づいたのです。
このような言葉の背後にある閉塞を意識して、言葉をつかっていきたいと思います。
世界を閉じない
