これ、TVのバラエティ番組で聞いた言葉です。
その番組は、ロンドンハーツというPTAから大分嫌われている番組で、そのなかの「有吉先生のタレント進路相談」というコーナーで芸能人の有吉さん、田村淳さんが発しました。台本があるのかもしれませんが、自然に語っていた印象です。
言葉が出てきた文脈ですが、なかなかブレーク出来ないタレント(芸能人)が、「事務所が自分たちに力を入れて売り出してくれない」「事務所に力が無い」など、事務所やマネジャーに対する不満を並べていました。
タレントからタレントマネジメントがなっていないと指摘されたわけですね。
この場合、「0を1」というのは「機会を作る」という意味です。例えば、TV番組に出ることや雑誌に載る機会を作るのが、マネジャーや事務所の仕事で、そこから先、番組内で周りから認められ、新たな機会を得ていく、「1を10にする」行いは本人次第であるということですね。
まずは、業界は違ってもハイパフォーマーは全うな考え方を持っていることを再認識しました。正直、あまりにまとも過ぎて笑えなかったです。
マネジメントとは、広く多様なものですが、育成という観点では、この「機会を与える」ことは非常に重要なことです。大切なのは「仕事を与える」や「成果を与える」のではないことですね。
サラリーマンからよく聞こえてくる「会社はどう考えているですか」「会社はどうしてくれるのですか(どうしてほしいのですか)」「うちの会社にはちゃんとした方針がない」「大企業にはかなわない」これらの発言の背景には、先ほどの売れないタレントたちと同じで、1を10にするのは誰なのか、という本質が抜け落ちています。
逆に、10の人が同じ事を言った場合はかなり問題です。10の人は、そもそも滅多にそんな事を言わずもっと的確に表現しますが、いずれにしても経営構造に大きな課題があることは一目瞭然です。
また、同じ放送のなかで、「業界歴が長いと言ったって、ぎゅっと縮めれば実際、1ヶ月くらいの薄さ」という表現もまとも過ぎるものでした。
こちらも、企業で社歴や業務時間が長いからといって、ぎゅっと縮めてどのくらいの仕事をしたのかと考えてみると浮き上がってくる課題です。
「プロフェッショナルはいつくるかわからない15分のために常に準備を怠らない」と言いますが、アマチュアの仕事にどれだけ長く携わったからといって、決してプロになれるものではありません。
芸能界では、売れなければ(成果が無ければ)自然に退場となりますが、日本の会社では自然淘汰が働きにくい制度的硬直性があるので事は重大です。10までいかなくても7でいいかな、とか5でもいいかな、というのも程度の差の話ですね。
私たちは自らのタレント(才能)を1から10にする準備や努力を日々どのくらい行っているか、非常に深く考えさせられる瞬間でした。
プロは人のせいにしない
