例えば、「文章を読んで意見を表出する」場合、まず文章を理解し、つぎにその理解と自分の知見を照らし合わせて類似点、相違点を明確にしそれらに対する立場を形成するプロセスが必要になります。これらの一連を通して「考える力」と表現しますが、もちろん、これは「考える力」の1パターンでしかありません。
「考える力」とは、このように行動に至る前の様々な知覚、認知、操作、出力の組み合わせなのですが、他者が期待する「考える力」とは、どのようなアウトプットを出せるかを意味しています。
例えば、エントリーシートの作成で良く問題になる「コピペ(コピー&ペースト)」。
「出来のよいお手本をそのまま使う」「手間を省くために同じ文章を使い回す」ことは、その人なりに考えがあってのことでしょうが、ほとんどの人がそれによって「考える力」が高いとは評価しません。オリジナリティの希薄なアウトプットは、他者に「考えた」印象を与えないのです。
また、文章や他者の理解だけでも「考える力」とは言えないでしょう。「それで君はどう思うの?」と聞かれてしまったら、それはアウトプットが期待に届いていない証です。
オリジナリティは足りているか、考えないことを習慣にしていないか、「どう思うの?」と聞き返されていないか、常に自分自身のアウトプットをモニタリングすることが肝要です。
実が熟して落ちるように考える