2013年11月6日水曜日

マルチリーディング 4つの面白さ

”読んだ本はなかなかふえない。読みたい本はどんどんふえる”
「大村ハマ 優劣のかなたに」苅谷夏子著より

一冊の本をしっかり読み切ること、これはとても価値のあることだと思います。ところが、冒頭の一文のように読みたい本がどんどんふえてしまい、ついには、複数の本を同時並行で読むようになって気がついたことがあります。

1.本は全て違う
それはそうです。当たり前です。しかし、「本」という括りで一緒にしてしまうことがあります。パラパラ捲るもの、考えさせられるもの、棚に並べるもの、アマゾンで買うものなどなど、その形状や抽象的な言語で考えてしまうと、いつの間にか「本」として考えてしまいます。それは、人間が一人一人、皆、違うのと同じことなのですが、「人間てさぁ」みたいな横暴かつ乱暴な話をいつの間にかしていたりします。

さて、同時並行して読むと、読み易い本、読み難い本、解り易い本、解り難い本、考えさせられる本、考えが広がらない本、また読みたくなる本、二度と開かない本などなど、本の個性の違いが際立ちます。

2.多様な視点が新たな視点となる
ある本では、社会の仕組みをどう高めていくのか論じています。一方、違う本では、社会を捉える枠組みの前提を変えることが論じられます。さらに違う本では、社会そのものも無であると説きます。論じるもの自体が消えて行く感覚であったり、消え去られずに強いリアリティが実感されたりするのは不思議なものです。この不思議さが意図したものでないとき、脳のなかであれとこれを結びつけてそれにしているのかも知れません。

3.終わりがなくなる
「読了してスッキリ感」が無くなります。つまり、一冊読み終わっても他の本はまだ途中なのでまだ読み終わっていない中途半端さが続きます。あー気持ち悪い。しかし、メリットも感じています。それは読み終わる事が目的でなく、この本とどう付き合うかを決めることが目的にかわったことです。次に読む一冊の本を決める判断よりも、この本を仲間に入れる事を決める判断のほうがずっと楽です。

4.解らなくても読める
「読んでもよくわからないけどなんだか大事そう」と感じることがあります。この「なんだか」に捕われていると先に進めなくなりがちですが、「よくわからないけど大事そう」なら、とりあえず大事にすることを決めれば大事そうなことが「なんだか」わからなくても読みすすめることができます。

そんなこんなで現在の仲間は10冊です。これ以外に、仕事に関して読んでいる本や読みたい本があります。

「読んだ本がなかなかふえない。読んでいる本はどんどんふえる」
それは素敵なことです。


終わらない