2013年12月21日土曜日

裏をかくゲームメーカー

山本七平氏は「人望の研究」のなかで人望とは「中庸」であることを取り上げています。

「中庸」とは九徳を体現することによって実現する状態と理解しています。

要するに、常識的な人格なのですが、寛容さ、義しさ、剛さなどの徳目を体現している、ハイパー常識人であるようです。

さて、サッカーでゲームを組み立てるプレイヤーのことをゲームメーカーと言いますが、仕事においても仕事を組み立てる役割があります。特に、事業を組み立てる役割に該当するのが経営者ですから

経営者 = ゲームメーカー です。

では、一方で

経営者 = 中庸 でしょうか?

ゲームメーカーは、相手の動きを読み、裏をかいてゲームを優位に進め勝つことを目指します。そして「勝てば官軍」がまかり通ってしまいます。時にこれが、コンプライアンス違反や不法行為の内部告発につながりとんでもない事件に発展したります。

「上を責め下を責め、中か己れを恕す」というご都合主義だけでなく、本音と建前を使い分ける面従腹背、合理的価値至上主義、哲学的二元論によるあるべき論などは厳に戒めなくてはならないのですが、非中庸経営者が「中庸」の大切さに気づくのは「自らの人望」に目が向いた時なのでしょう。

最近、禅を経営に活かそうという動きが高まっているように思います。禅の形式は理解していませんが、「無心」に代表されるような観念と「中庸」という状態には、通じるものがあるように思います。

今後、考えていきたいテーマです。


光射す