そのような場面で有益な情報を得るための方法として、質問を構造化する技法がある。
誤解を恐れずに言ってしまえば、構造化とは「聞かなければならないこと」を記述することだ。
必ず聞き出したいことがある場合や他者と同じに(比較可能な状態で)聞き出したい場合には構造化が必須になる。
さらに構造化のメリットは、ロジカルシンキングみたいにミッシーにできる(聞き漏らさない)、質問を明文化し取り扱うことで質問者が自分をコントロールできる、回答を評価し易くなる、と言ったこともあるだろう。
要は、効率的に間違えず情報を聞き出すことに向いているのだ。
例えば、採用面接であれば効率化において特に効果を発揮するのだと思う。
さて、面接がアンケートと違うのは、質問と回答に加え、性格や態度と言ったノンバーバル(非言語コミュニケーション)な情報も同時に収集することだけど、構造化が不得意なのは「何かを作り出す」ことだ。
人の関わりにおいて、気があう、触発される、創発が起きると言った「相互にとっての新しい発見」は”化学反応”であり貴重な瞬間だ。
そのような瞬間は質問を構造化していない方がおそらく多い。
非構造化とは、「聞く人が聞いてみたいこと」であり、半構造化は折衷案だ。
最近は、質問を構造化すると回答をデータとして取り扱い易いというメリットもあるのだろう。
それは、データ分析で良い結果が出るというおまけつきなので、勢い「構造化が良い」となりがちだけど、デプスインタビュー(深層面接法)のようにより深い情報を聞き出す際には、構造化だけでは足りないもの事実である。
聞かなければならないこと、新しい関係づくりやより深い理解への発見。
質問はやはり奥深い。
奥行きと構造