産業組織には集団の原理と生産性の価値観が併存し時にそれらがコンフリクトを起こしていることを先日書いてきたさらに 集団には接近から生じるの不安と、異質から生じるの不安が、ある。ハイデガーは不安について以下のように指摘している
、現存在は自分を「自分ではないもの」によって理解し、非本来的に生きています
NHK 100分 de 名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年 4月 [雑誌] (Japanese Edition) (pp.43-44). Kindle 版.
現存在は世人に飲み込まれてしまうのでしょうか。この問いに対するハイデガーの答えは、極めてシンプルです。世人に同調してさえいれば「安心」できるからです。
NHK 100分 de 名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年 4月 [雑誌] (Japanese Edition) (p.57). Kindle 版.
、自分自身と向き合うことは不安を呼び起こす、ということです。不安になるからこそ、現存在は自分自身から逃げ、世人に支配されてしまうのでした
NHK 100分 de 名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年 4月 [雑誌] (Japanese Edition) (p.73). Kindle 版.
NHK 100分 de 名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年 4月 [雑誌] (Japanese Edition) (p.73). Kindle 版.
NHK 100分 de 名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年 4月 [雑誌] (Japanese Edition) (p.73). Kindle 版.
魚のような生き物でも狭い空間に集団で囲われるいじめをはじめるらしい。不安が生じるメカニズムは脳の扁桃体という意志が及ばない脳の部位から危険察知回避のために働くのだけど近さや違いを見つける認知機能と密接な働き。がある。他の個体と十分な距離が保たれていればまずは攻撃を受けても回避し安全が確保できるまた他の個体が自分が保有する能力と同等であれば攻撃を受けても反撃し身を守ることが出来る。回避できない、反撃しても敵わない時に危険が高まるわけだね。つまり集団化から不安というデメリットが生じるのは必然と言えるのだろう。一方で集団が機能化すると生産性が上がるというメリットが生まれる。産業組織にはこのメリットデメリットのコンフリクトの葛藤も内在しているのである。産業組織には機能化手段化の問題だけでなく、メンバー個々の生存に関わる不安と緊張だけでなく他者の期待に応えようとして生まれる自己イメージとそれには決して満足できない自身との欲求の調整という社会性から生まれる複雑さがあるので問題が発生しやすい。不安と不満が絶えず発生しているわけである。プーチンをみればよくわかるかもしれない。では不安と不満のの解消はどうすればよいのかハイデガーは以下のように示しているそうです。
非本来性に陥っているとき、「私」は世人に支配され、「これだけが唯一の正解なんだ」という悪夢に囚われています。しかし、そうしてうなされている「私」に内側から「おい」と声をかけることで、良心は「私」を非本来的な状態から覚醒させるのです
NHK 100分 de 名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年 4月 [雑誌] (Japanese Edition) (p.75). Kindle 版.
恐らく国際社会が圧力を掛ければ掛けるほどプーチンの不安は増幅され残虐な行動を強化する。プーチンの目を覚まさせるプーチンの良心の呼び声良き指導者としての過去のプーチンの言動を共感を持って掘り起こすことなのかもしれない