2022年4月11日月曜日

リアルデイケア

 僕と同世代の人にとってデイケアは介護が必要となった親が使うサービスとして利用する機会が多いのではないだろうか、僕は親じゃなく自分が利用者である。毎週火曜日と土曜日はお迎えの車を待って、部屋まで迎えに来てもらって車椅子をひいいてもらい施設に通っている。僕以外の利用者さんは僕より一回り以上上の年代で中には親と同じくらいの年齢の人も居る僕は発症した時自分がデイケアサービスの利用者になるとは思ってもいなかった。しかし回復期のリハビリ病院を退院する打ち合わせをはじめたとき作業療法士から入浴はサービスを利用しましょうという話が出て、初めてデイケア利用者としての自分を意識したのだ、左半身に麻痺の後遺症が出ている僕にとって、浴槽を跨ぐなど家での入浴はハードルが高く危険で、介護とか介助に不慣れな妻にとっても負担が大きすぎるのだ。もちろん退院後は今まで通り家で日常生活を送ることが希望ではあったけどね。   実際にサービスを利用するようになって、このサービスの有り難さを実感している送迎含めサービス利用への配慮は行き届いているし設備やスタッフも充実して、安心安全である。 もちろん細かいことを言えばいろいろとあるけれどね、最初は年齢的にちょっと場違い感があって居心地の悪さもあったけど自分のペースで時間を過ごすようになってからはだいぶ居心地も良くなった、最近はもっぱら音楽を聴きながら読書と人間観察を行っている、観察の対象は利用者皆高齢者とスタッフである。観察するのは個性と関係性。利用者の中には良き利用者もいれば良くない利用者もいる、その差は年齢と個性だ。良くない利用者とはスタッフを困らせる言動のをとる利用者だ、指示に従わない、自分勝手、我慢が出来ないといったところである、その多くは認知症の様相があるがなかには性格由来の人もいる。例えば家に帰る帰ると言って施設を出ていこうとする人が認知症の人特有の言動である。一方スタッフの人にマスクをちゃんとしましょうねとお世話を受けるとこの馬鹿野郎と罵倒するのは性格由来の人である。逆に鼻だしマスクで会話する利用者を注意するようひつこくスタッフに指示をする利用者も居る。ひょっとしたら少し認知症もはいっているのかもしれない。いずれにしてもご家庭でフルに介護するとしたら相当な負担になること間違いないだろう。デイケアはその負担を軽減してくれるとてもありがたいサービスなのであーる。スタッフの人もキレること無く平等に丁寧に対応している。本音としてはやはり手のかかる利用者は大変だと思っているようだ、そりゃそうだよね。時々高齢者施設で職員の暴行がニュースになるけど、人間だもの感じてしまうことは致し方ないよね、もちろん暴力は何があってもだめです。もちろんいつもご機嫌な利用者も感謝を忘れない利用者も居るデイケアはそういった人間模様が渦巻くサービスなのだ。さて、スタッフや運営会社のリアルはどうか。まず、デイケアの事業としての収入つまり財源は、介護保険(社会保障費)と利用者の個人負担分で成り立っている、一方、支出は設備賃貸費に(風呂とかの設備に送迎用の車両、とスタッフの人件費だろう、つまり経営的には固定費が結構多そうである利用者の数×利用サービス数によって売上は決まってくるようだ。だから利用者を増やすために営業活動を行っている、えいぎょうといっても介護保険も絡んでくるので営業マンではなくケアマネジャーという人が利用が見込まれる家庭とサービスの中継ぎを行っているケアマネジャーが高齢者のいる家庭を回って(デイケアセンターの送迎運転手が送迎の時間外に一緒に営業に動いているらしい)必要とする介護に合わせて計画をたてるのだ。だから利用者はサービスセンターと直接交渉するのでなくケアマネジャーに要望を伝えることになる。利用者にとってケアマネジャーとの相性は重要なのである。このサービス利用に関するレイヤー多層構造は、高齢者介護の負担という軋轢を緩衝し利用者とその家族の状態や希望に合わせて適切な介護事業の環境を作るのに役立っているのである、利用サービスとは、運動、脳トレ、食事、入浴などである、センターのスタッフさんは利用者のお世話をしながらサービス利用を勧誘する、利用者によっては気分で嫌がる人もいるからね、もちろん食事などは前もって申し込んでおかないと利用できない。ちなみに僕は高齢者の筋力低下を防ぐ運動には参加せず、個別に理学のリハビリを受けているあとは入浴と食事ね。さてそう考えて観ていると介護事業は営業レイヤー、サービスレイヤーなど複数のレイヤーを総合的に管理しながら事業者のビジョン実現に向けて運営されている複雑な事業であるようだ、