僕は養老孟司さんの壁シリーズが好きだ。そのひとの壁には以下のような一節がある
養老孟司. ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ (p.25). 新潮社. Kindle 版.
認識 は 世界 を 変える。 同時に 自分 を 変え て しまう。 なにしろ 風邪 一つ でも 世界 は 変わる の だ。 その 認識 の もと に なる 理解 は 実は「 向こう から」 やっ て 来る。 アッ、 わかっ た、 という のは、「 向こう から」 来る の だ。 これ を ドイツ の 若手 の 哲学者、 マルクス・ガブリエル は 思考 は 感覚 では ない かと 言っ た。 向こう から 来る という 意味 で なら、 感覚 で ある。 それ に対して、 行動 は 限定 さ れる。 (1)ランダム に 動く か、 (2)合目的的 に 動く か、 の どちら かで ある。 意識 に 支配 さ れ た 現代 人 は(2)で ある。
文中に出てくるマルクスガブリエルも好きな哲学者である。さて、このアッ、 わかっ た、 という のは、脳科学者茂木健一郎さんが言うところのアハ体験というやつだ茂木さんの脳科
(以下茂木さんの解説)
脳はもともと偶有性を前提に作られている クリエーティブ
でも、そう考えれば認知から理解行動までの一連のプロセスがとてもなめらかに行われることも納得できるよね。僕たちは不確実や新奇性といった差異を認知した瞬間に、適応や創造に向けた思考が生まれるそれはまさに僕たちが学習と呼ぶ行動なのである。それゆえに僕たちは入学や入社そして最近よく言われる越境という方法で不確実な状況に出向き身体をその環境に置くことで学習を行っているのかもしれない。確かに僕たちが社会性を学習するのは学習不安からではなく生存不安からだよね。
