1.顔を付き合わせたコミュニケーション(空間:狭、時間:短)
2.習慣や様式などとして共有されるコミュニケーション(空間:広、時間:中)
3.遺伝される情報によるコミュニケーション(空間:広大、時間:悠久)
3年前の3月11日、東日本大震災に端を発した福島第一原発の爆発事故により、莫大な放射性物質が環境に放出され、3年経ってもまだ、事故の完全収束も見えていません。この大事故後の課題をコミュニケーションのレベルに相対させてみると、
避難、補償金 → 1.(空間:狭、時間:短)
仮設住宅、移住 → 2.(空間:広、時間:中)
除染、放射性物質の最終処分 → 3.(空間:広大、時間:悠久)
ということになります。
1に関しては、交渉、説得など解決の方策が明確ですが、2になると情報の伝播に時間が掛かり、複数に及ぶため誰に何を交渉するのか、説得し合意形成するのかが不透明かつ困難になります。そして3にいたると、DNAの解読や操作であったり、未来永劫放射線を管理出来る施設の構築などが必要で、短期的(人類の歴史にくらべて)な話し合いではまったく解決ができません。
東京オリンピックの招致で、首相は福島第一原発の汚染水に関して「状況はコントロールされている。私たちは決して東京にダメージを与えない」と3のレベルを1のレベルと同一視してしまいました。それが政治と考えてのことなのかもしれませんが、とても残念なコミュニケーションです。
花のいのちは短いが植物の延々と継承されている