2014年4月13日日曜日

サービスと育成の違いを考える

問題解決症候群を助長する(と思われる)サービスが事業として増え続ける中、関わることの善し悪しを考えました。

例えば、就職活動を手助けするコンサルティング。就職希望者の希望や自己分析を手伝い企業に繋ぐ仕事をしています。就職希望者にしてみれば、自分の就職という問題を解決してくれる存在です。

本来、自分が何をしたいのか、どんな経験を積むのか、何に対してなら納得感をもって自己責任を果たせるのか答えのない問題に答えを探し、見つけるのは本人が解決すべきことだと思うので、他者が解決してくれると考えるのは問題解決症候群でしょう。

一方、問題解決を支援する仕事の中には「育成」がテーマとなっているものがあります。育成においては、問題解決が出来ない者に対して知識を与えたり、内省を行わせたり、精神的な支えとなることなどの支援を行うのですが、先ほどの問題解決症候群を助長するサービスとの違いは双方向性だと考えます。

つまり、サービスが支援と対価であるのに対して、育成は支援と貢献で成立しているのです。

支援と貢献の一番わかり易い事例は「鶴の恩返し」でしょう。困っているときに助けられたら助けたこと以上の貢献をすることが真の問題解決です。対価で清算したり、酷い場合は、受け取りっぱなしで清算すらしないことは、真の問題解決が行われていない状態です。

例えば、大学であれば、学費を払って授業を受けるという考えが大きな間違いであって、学びを得るための支援を受け、その成果として学業で貢献するのが真の姿ではないでしょうか。(だとすると学費って何?という疑問が湧きます。)

採用面接で大学での勉強や専攻を聞きますが、まず、学業での貢献を感じさせる学生(特に文系)は居ません。実際、そうした学生が、会社に入ってどんな貢献をするのか、まるでピンとこないのです。

支援が主に個人に対して行われるのに対して、貢献のあり方は多様です。それを考えると短絡的にサービスと育成を切り分けてはいけないと思う一方、貢献意識の無い幼児性を助長するサービスには厳しい目を向けざるを得ません。


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