2015年4月12日日曜日

Googleに見る技術と人の折り合い点

この数日、グーグルが取得した特許が話題になっています。

ひとつは、「故人を“再生”できる…「性格」ダウンロード技術、グーグルが特許」です。

ロボットに性格を植え付ける技術だそうですが、亡くなった人の性格をクラウドに置いて機材にダウンロードする方法のようです。

この話は映画「マトリクス」でエージェント・スミスが、色んな人(といってもバーチャルなのですが)に次から次へと憑依する(乗っ取る)シーンを思い起こさえます。

例えば、出先の物産展にロボットなどの端末があったら、そこに性格をダウンロードして故人と一緒に買い物を楽しむ、なんてことが現実になるのでしょう。

「性格」は、異なる場面において予測可能な行動の傾向性であり外からは見えにくい人の内面情報ですので様々な日常場面での行動の傾向性をデータにして、内面情報をロジックにすることは想定出来ます。

そしてGoogleはすべてのものをデータにしようとしているので、この特許も現実味を帯びています。

もうひとつは、「グーグル、「ネタバレ回避システム」の特許を取得 « WIRED.jp」です。

ソーシャル・ネットワーク上でTV番組や本、映画など話題共有に際し、ネタバレを回避することが特許として承認されたらしいのですが、感動を伝えたい人と、ワクワクしていたい人相互のコミュニケーションでの葛藤をシステムが制御する仕組みには先行にどこか不安も感じます。

いずれにしても、グーグルが「性格」や「葛藤」など、人の内面に深く踏み込んでいることは間違いないでしょう。

一方、グーグルは、自社のマネジャーの要諦として掲げるオキシゲンエイト、採用基準における学歴、学力からの転換などでも、「人格」や「態度」に言及しています。

そしてそこにフォーカスすればするほど、技術の矛先は「人の内面」に向かうでしょう。

「人の内面」という普遍的なテーマと交差しながら先鋭化するグーグルの技術は、倫理観や社会の規範に対し更に強い圧力を掛けていくことは間違いありません。

2045年問題と呼ばれる技術的特異点(シンギュラリティ)により、人は死生観などにおいても大きな転換を迎えると言われていますが、それよりも先に社会や企業や国家に試練が訪れるのではないでしょうか。


人の内面へ