2015年5月25日月曜日

予告上手は本編上手? 期待を失望に変えないために必要なこと

映画やTV番組の予告編はとても上手に出来ています。本編に対する期待を盛り上げるべく、最も印象的なシーンを前後の文脈から切り離して繋げることで、ストーリーにも映像にも「もっと見たい」欲求を掻き立てるものが一般的であるように思います。

本では帯に書かれた短文もそうですが、最近では、本屋の店員さんが手書きをしたPOPも来店者の興味を惹きつける演出として定着しました。これも、一種の予告と言えるでしょう。

さて、仕事の場面における予告のひとつに「アジェンダ」があります。

打ち合わせの際に、打ち合わせる内容を提示する予告です。

この予告には以下の3つの効果があります。

1.レディネスを作る
2.話の地図を見せる
3.ゴールを定め目指す

1.レディネスを作る
「これから何が始まるのかわからない」というのでは、参加者は不安になり、「何をするのか」知ろうとストレスを高めます。新入生にとっての初めての登校のような心理状態です。

2.話の地図を見せる
打ち合わせは、基本的に直列で話が繋がります。皆が聖徳太子のように並列で話ができる能力を持てば別でしょうが、コミュニケーションは通常、シングルタスクですから、脱線し、元の線路に戻れなければ迷子になるしかありません。

3.ゴールを定め目指す
そして、その行く先に何があるのか、何を得るのか、そこに参加者の意識と知恵と勇気を結集することで困難な道程も越えることが出来るのです。

さて、中には期待を大きく裏切る予告編があります。

予告に比べ、本編がまったくダメだとそこに待っているのは大きな失望です。

アジェンダも同様で、本編を偽ったアジェンダはとても罪が重いものです。

要は、アジェンダは本編を的確に反映したものであり、さらには、本編をいかに素晴らしい状態で準備出来ているのかに掛かってくるのです。それは、シナリオであり、演出であり、問いかけであり、信念を持ったデザインです。打合せ自体がインプロ(即興)的であったとしてもデザインが重要です。

デザインが無く準備不足の打合せに、取ってつけたアジェンダは最悪の組み合わせと言えるでしょう。


予告