例えば3つのFと呼ばれるFight、Flight、 Freezeにも「不安心理」が関わっていると思います。
Fightは好戦的になるケースです。犬が牙をむくように人も外罰性が高まります。それを外部でなく自らの内部に向けて原動力に変える人も居ます。内省を深めて活性を高めるのです。
Flightは逃避です。すたこらさっさとその場を逃げ出します。
Freezeは身動きがとれなくなる、停止状態です。
逆に、場に攻撃性や活性が高まっていたり、人が逃げ出したり、凍りついているときは「不安心理」が背後で大きく影響しているとも言えるでしょう。
例えば、就活も「不安心理」が背後で大きく関わっています。非常に多くの企業にエントリーしたり、他責傾向が出たり、途中で折れてしまい活動を止めたり、ビジョンなく大学院への進学を目指したりと、一人ひとりの変化は多様ながら、就活全体の行動傾向が大きく変わってきます。
「不安心理」という初期条件の変化にとても鋭敏なのです。
ですから、毎年同じことはなく、昨年の経験が今年も活かせる保証はまったくないのです。
内定を早く出す企業が増えたり、一部の企業が採用計画を増やしただけで様相はまったく変わってしまいます。
そして、社会の「情報化」「ネットワーク化」がさらに事態のカオス化を招いてきますから、晴れるか、土砂降りの雨かはその時になってみないとわからない予測困難性が増していると言えるでしょう。
この「不安心理」は就活生だけでなく、企業の側にも同様にあり、相互作用によって複雑系を構成しています。
しかし、かつて多くの企業において成果主義が失敗し、今日、評価制度の廃止に注目があつまるように、「不安心理」によってもたらせられる、ごく一部の「内省と活性化」効果への過度の期待を廃して、「不安心理」を取り除き、より発展的、前向きに「内省と活性化」を促す動きが今後強まるでしょう。
「不安心理」で覆われた職場はもはや過去の遺物なのです。
更に挑戦と安心はセットです。
今後、「ポジティブ心理」という初期条件の変化がどのようなカオスを生み出すのか注目です。
遺物崩壊
