2013年9月13日金曜日

客観風、主観的データによる問いかけ

科学におけるデータは、客観性の証人です。現象の理論化と再現における重大な証拠であり、誰が見ても同じ理解を生むものです。これに対して人によって理解が変わるデータが主観的データです。

例えば、A社で活躍する人はB社でも活躍するという再現性については議論の尽きないところですが、企業によって活躍する人材が異なることに疑う余地はありません。というか、一人の人間が同じ瞬間に異なる場所に存在出来ませんから、厳密な意味で検証は不可能な命題です。

では、多くの企業が保有する人材の評価データはどうでしょうか?

これも言うまでもなく再現性の無いデータと言えるでしょう。どれだけ客観性を高めようと努力しても、人の組み合わせや状況が変われば評価データは変わります。余談ですが中には、エクセルシートを使って前期の評価データをそのままコピペする管理職もいるそうですが、この場合、数値は同じだとしても、前提である測定を行っていませんから、評価結果はデータではなく単なるゴミです。

さて、何故、組織では主観的なデータを分析したり活用しようとするのでしょうか。私はそこにはデータを使った問いかけという大切な目的があるからだと思います。科学であることよりも、問いかけを使って成果を得るための気づきを得たり行動を創発することが、事業を推進する組織にとっては重要です。つまり、データの客観性という非現実的な科学性に捕われるのではなく、データから何かに気づこうとする「学び」にその本質がありそうです。


もちろん、科学も学びです