2016年4月30日土曜日

文脈を変えて質問をする 面接官が面接の中で評価がゆらぐのはなぜか

面接官として採用面接を行っていると、面接中に評価が変わることが少なくないことに気づきます。

多くの面接を経験すると、面接結果からのフィードバックを通じて自分の「好み」を知ることになり、正しい態度を持った面接官であれば、より客観的な評価を下すように自身の確証バイアス(自分にとって都合の良い情報のみを探してしまう傾向)を補正します。

例えば、事前に構築された質問を使ったり、適性検査の結果データを見ることで、応募者がもし会社に入社したらどのような行動をとり周囲と連携できるか正確に予測するようになります。

これは、多くの観察と評価を行いその結果についてのフィードバックを受けている面接官の合否をデータから検証すると見極めが高い精度で行なわれていることからも確認できます。

さて、面接中に変わる評価ですが、これは様々な文脈で予測を行うことに由来しているようです。

シーグラーの重複波モデル(2002)では、発達段階の子供は保有する複数のストラテジー(認知リソース)の利用頻度を変えることで観察される行動が変わるという説明を行いますが、面接においては、質問とその応答によって複数シナリオの検証を行いながら最終的な評価を定めていきます。

この多面的な複数シナリオが確証バイアスを防ぎ、客観的(多くの人と一致する)な評価を可能とするのですね。

面接官が面接で客観的な評価を行えるかは、短時間の中でどのぐらいゆらぐことが出来るかにかかっていると言えるでしょう。


ゆらぐこと